每日阅读(7.04):授業
今からふた昔前、東京都内のある大学の教授が、授業の出席率の悪さに業を煮やして、こんな試験問題を出した。問題用紙には教授を含む数人の顔写真が刷られ、「私はどれでしょう」
業を煮や・す:事が思うように運ばず、腹を立てる。「無意味な発言が続き―・して席を立つ」
20年前,东京市内某大学的教授因上课出勤率太低而相当恼火,在试卷上出了这么一道问题。在答题纸上印刷了包括教授在内的数人的大头照,“其中我是哪一位?”
翌年、学生の間に出回ったノートのコピーに教授の写真が添えられていたのは、言うまでもない。授業に出ない学生にも言い分があった。毎年、すこしも変わらぬ単調な授業だったのだ。かつては自分の好きなテーマだけを延々と講義して、学生の興味や関心を顧みない大学教員が多かった。
不用说,第二年学生间传阅的笔记复印件上添加了该教授的照片。不来上课的学生也都各有说辞。每年都学的是一成不变的单调课程。过去很多大学教师都只讲授自己喜欢的主题,而根本不顾学生们对其是否有兴趣。
昨今は、どうも風潮が変わったようだ。某国立大が教員に配っている授業のやり方ハンドブックを見ると、次のように書いてある。ユーモアを交えて学生の興味をかきたてる。1回ごとの講義を読みきりでまとまったものにする。ビデオなどの映像に訴える。
如今,这种倾向似乎有所改观。笔者看到某国立大学分发给教师的关于教学方法的手册上,写有以下的文字。用幽默的授课方式引发学生们的兴趣。详尽讲解好第一次的讲义,并认真总结。使用录像等器材教授课程。
毎回の授業の概要をプリントして配るのは常識だという。授業内容も、様変わりだ。政治学を例にとると、かつてはルソーの「社会契約論」などの古典を読んだり、欧州議会史などをこまごまと講義したりしていたが、今は郵政民営化などの現在の問題を使ったり、現職の日本の政治家を研究する授業もある。
据常识,需要把每次上课的要点印发给学生。授课内容也是多变的。以政治学为例,过去上课时不过读读卢棱的《社会契约论》等古典著作,或是详尽分析欧洲议会史,而如今也出现有例举邮政民营化等现代问题,研究现任日本政治家等授课方式。
ところがおもしろいもので、学生の間ではこんな意見も聞いた。「現代は情報があふれて、どれを読み、何を信じるべきか迷う時代。授業が現代の素材を扱うとその延長のような気がしてしまう。むしろ古典を読みたい」
据常识,需要把每次上课的要点印发给学生。授课内容也是多变的。以政治学为例,过去上课时不过读读卢棱的《社会契约论》等古典著作,或是详尽分析欧洲议会史,而如今也出现有例举邮政民营化等现代问题,研究现任日本政治家等授课方式。
いつの時代も、学生の不満の種は尽きないと言うべきか、何事も配合とバランスが難しいというべきなのか。考えさせられる。
是该说无论在什么时代都会有学生不满呢,还是该说任何事物的配合及平衡都难以调整呢。实在是引人深思。
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