每日阅读(7.11):年末ジャンボ宝くじ
かねがね不思議に思っていた光景を、ことしも目にした。場所は東京・銀座である。老若男女が朝から黙々と列をなす。めざすは年末ジャンボ宝くじだ。大阪や名古屋、福岡でも行列ができる。
ジャンボ【jumbo】 巨大なこと。巨大なさま。また、そういうもの。「―な景品」「―サイズ」
今年又重见到曾感到不可思议的光景。地点是在东京银座。从一大清早起,一大群男女老少便默默地排着长队。他们的目的是购买年末的巨额彩票。大阪和名古屋,福冈等地也排有类似的队伍。
銀座では、1番売り場の列がとくに長い。隣の2番ならすぐ買えるのに、「1等を当てるには1番だ」と縁起を担ぐ人が多いからだ。売る側も心得ていて、ちゃっかり1番だけ窓口を二つ設けて大量にさばいている。それでも大安のきのうは「3時間待ち」だった。
縁起を担(かつ)・ぐ:ちょっとした物事に対して、よい前兆だとか悪い前兆であるとかを気にする。「―・いで同じユニホームを着る」
ちゃっかり:[副](スル)自分の利益のために抜け目なく振る舞うさま。「案外―している」
在银座,一号彩票出售点的队伍排得特别长。尽管在旁边的二号出售点就能很快买到,但不少人都迷信“要中一等奖就得在一号出售点买”。卖方也明白这一点,特意在一号出售点开设了两个窗口,大量销售彩售。尽管如此,在黄道吉日的昨天,排队的人们也整整“等了三小时”。
来月でもゆっくり買える。「残り物には福がある」ともいう。なのに、なぜ、いま並ぶのだろう。「先んずれば人を制す」「並ぶ努力が幸運を招く」と力んでみても、しょせん運まかせだ。なにしろ1等は1千万枚に1枚しかないのだから。
到下个月也能慢慢购买彩票。而且俗话说“卖剩的东西总有福”。然而为什么现在就排起这么长的队伍呢。就算致力于“先发制人”,“排队的努力能招来幸运”这些方面,反正还是一个运气问题。毕竟一千张彩票中只有一张一等奖。
60年前の戦争末期、戦費調達のために売られた「勝札」が、現在の宝くじの原型だ。1等賞金は1968年に1千万円になる。その1等が40本に増えた76年には客が売り場に殺到し、2人の死者も出た。その後も1等は増額され、96年に1億円を超え、99年から「1等と前後賞合わせて3億円」が宣伝文句になる。
现在彩票的原型来自60年前的战争末期,为筹措战争用费而出售的“胜券”。1968年,一等奖达到一千万日元。76年,一等奖彩票数额增加到40张,购买者们蜂涌向卖场,甚至造成两人死亡。之后一等奖奖金继续增加,96年超过了1亿日元,从99年起打出了“一等奖及前后奖金合计3亿元”的宣传广告。
買いもしないで、つい3億円の使い道を考えて笑った覚えがある人もいるだろう。かと思えば、当たりに気づかぬ人も多い。昨年の年末ジャンボの1等約70枚のうち5枚、10億円分がまだ換金されていない。随分と値の張る「うっかり」だ。
想必有不少人都有这种经历,还没开始买彩票,就在笑着想象如何花这三亿日元了。不过也有不少人认为不可能中奖。去年年末巨额彩票约70张一等奖彩票中,有5枚,即价值10亿日元的彩票尚未兑奖。真是奢侈的“不小心”啊。
億単位のお金の話で、ヤンキースの松井秀喜選手の契約額60億円余を思い出した。宝くじなら、なんと20年続けて「3億円の大当たり」か、と。
说起以亿为单位计算的钱,笔者不由想起洋基的松井秀喜选手的高达60多亿日元的签约金额。如果换做彩票的话,得要20年连续“中3亿日元大奖”才行。
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