每日阅读(7.25):防犯ブザー
小1の少女が下校中に連れ去られた栃木県今市市の学校周辺を歩いた。少女の通学路の一つは雑木林をぬける細い道だった。行き交う人影はない。散り敷いた落ち葉を踏む自分の足音だけが聞こえた。
笔者去往枥木县今市的学校附近走了走看,小学一年级女孩曾在放学后在这儿被人挟持带走。女孩去学校上学的道路中的一条是穿过杂木林的窄窄的小路。周围几乎没有人影,只能听到自己踩在一地纷乱落叶上的脚步声。
持って来た防犯ブザーを鳴らしてみた。ビーンビーンと人工的な音が響く。説明書によれば音量は90デシベルだが、ここでは無力だ。人家は遠く、だれの耳にも届くまい。頭上で鳥がけたたましく鳴いた。
试着按下带来的报警器,“笛笛”的人工声音响了起来。据说明书上所说,音量达到了90分贝,但在这儿没有起到任何效用。离居住区太远,谁都听不到。只有头顶的鸟儿在叽叽喳喳地闹着。
携帯用の防犯ブザーが商品化されたのは1959年である。業界団体によると、もとは痴漢やひったくり犯から女性を守るのが主な用途だった。次いで外回りの銀行員らに広まる。子どもが襲われる事件が続いた数年前から需要が増え、今や全国の低学年児に行き渡りつつある。
ひっ‐たくり【引っ手繰り】 : 路上などで不意を襲って人の持ち物を奪い取り逃げること。また、その者。
1953年,可携带的报警器开始商品化。据业界所说,本来报警器的主要用途是保护女性不受流氓骚扰,以及防范抢劫。接着周围的银行职员也开始使用。因为孩童受袭事件不断,其需求量自数年前起便一直上升,如今其使用范围逐渐遍布了全国低学年儿童。
広島市の事件で命を奪われた少女もふだんは防犯ブザーを持って登校していたようだ。ただ当日は電池切れで自宅に置いたままだったらしい。持っていたとしても、魔の手を遠ざけることができたかどうかはわからない。
在广岛市事件中丧命的女孩平时也是带着报警器去上学的。只是那天好像因为电池用完了便搁在家中。不过即使带去了报警器,也不知道能不能真的就此能避开恶魔之手。
栃木県を離れ、少女の遺体が見つかった茨城県へ向かう。車で東へ2時間弱、発見現場の山林は昼間でもほの暗かった。狩猟の下見で男性が通りかからなければ、発見は遅れていたはずだ。事務机を並べた簡素な祭壇に、少女の好物なのか、乳酸菌飲料や鶏の空揚げが供えられていた。
した‐み【下見】 1 前もって見て調べておくこと。下検分。「会場を―する」
2 前もって書物や書類に目を通しておくこと。下読み。「演説の草稿を―しておく」
3 木造建築の外壁の横板張りで、上の板の下端を下の板の上端に少し重ねたもの。ところどころ縦に細い棒を上から当てて押さえる。
接着笔者离开枥木县,去往女孩尸体被人发现的茨城县。开车往东不用两个小时,尸体被发现的山林即使是白天都有点昏暗。如果不是有一名男性为狩猎的预先检查而恰巧路过,估计尸体的发现也会推迟吧。用办公桌排列成的简单的祭坛上,供放着或许是女孩最喜欢的乳酸菌饮料及炸鸡。
きのうは京都府の学習塾で惨劇が起きた。小学生の通学や塾通いにこれほど不安を感じた時代があっただろうか。このごろは防犯ブザーだけでなく、寺社のお守りを結わえたランドセル姿が急に増えた気がする。
昨日,在京都府的私塾中也发生了惨剧。难道现代已经到了小学生去上学或去私塾念书的道路都让人如此不安的时代了吗?最近感觉不止是报警器,挂有寺院护身符的双背带书包也骤然急增起来。
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