每日阅读(8.14):突風による脱線事件
横殴りの風と雪とで、通りの向かいの家すら見えなくなる。昔、任地の秋田市で何度かそんな体験をした。勤め先では、支局の前の大通りの名を付けて「山王ブリザード」などと呼んでいた。
横扫的风雪中,连街道对面的房子都看不清了。笔者在曾经工作过的秋田市里有过好几次这种经历。我们分社的人将报社前的大街称为 “山王暴风雪”。
真冬に日本海から吹き付ける風には、かなりの力がある。海岸沿いで車を運転していると、何度もハンドルをとられそうになった。しかしその風が、何両も連結した長い列車の脱線にまでからむとは思ってもいなかった。
隆冬时节从日本海吹来强劲的大风。笔者在沿海的公路上开车时,好几次被风吹得连方向盘都握不稳了。然而笔者未曾想到,这阵风居然与多节车厢连接在一起的长列车脱轨事件也有关联。
秋田発新潟行きのJR羽越線の特急「いなほ」が、山形県庄内町で脱線転覆し、乗客4人が死亡する惨事となった。くの字に折れ曲がった車体は、尼崎市での痛ましい事故を連想させる。
秋田开往新泻的JR羽越线特快“稻穗号”在山形县庄内市中脱轨翻车,酿成了4名乘客死亡的惨剧。弯成“く”形的车体让人不由联想到曾发生在尼崎市的惨烈事故。
「いなほ」は新幹線の開通前は上野まで運行されていて、出張に利用したこともあった。それまで平穏だったはずの車内が一気に覆された瞬間を思うと、胸が詰まる。
“稻穗号”在新干线开通之前曾以上野为终点站的,笔者在出差时也乘坐过。想到本应一直平稳驶行的列车突然就脱轨翻车,笔者心里相当难受。
原因の究明はこれからだが、突風が一因としてあげられている。列車は、風速によって徐行や運転停止が定められている。今回、現場に近い風速計での観測は20メートル以下で、通常運行の範囲内だったという。しかし現実には脱線が起きた。最上川の長い鉄橋を渡った直後の脱線なので、線路の下の川面から吹き上げる風の強さを指摘する専門家もいる。
事故发生的原因尚待查明,也有人提出是因为突然刮来的大风。列车根据风速的大小会决定缓行或停驶。而这次,据说在现场附近的风速计测得风速在20米/秒以下,属于可正常行驶的范围之内。但事实上却发生了脱轨事故。也有专家指出,由于经过了最上川的长铁桥之后立刻就发生了脱轨事件,所以事故有可能是铁路下边河面上吹来的大风所造成的。
最上川の上流域が出身の歌人、斎藤茂吉が、この川の冬の厳しいさまを詠んでいる。〈最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも〉。今年は、いつにも増して雪が深いという。風もまた強いとすれば、その中での列車運行の判断も、より慎重にしてもらいたい。
出生于最上川上流的诗人斋藤茂吉曾作诗吟咏过这条河在冬日时的严酷景象。“最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも”。今年比往年积雪更深。若还加上强风,笔者希望在判断列车是否能够通行时更慎重一点。
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