每日阅读(9.02):あけぼの学園の成人式
山下寿明さんは自力では起き上がれない。言葉を話すこともできない。食べものは、おなかに小さな穴をあけて直接胃に入れている。
山下寿明无法自己起床,也不会说话。而且只能在腹部开一个小洞,通过直接往胃里灌食的方法来摄取食物。
東京都世田谷区にある重症心身障害児の通所施設「あけぼの学園」でも今週、成人式が開かれる。今年お祝いする2人のうち、1人が山下さんだ。この20年間に、山下さんは知的な成長を確実にしてきた。だれも教えていないのに、テレビを見たいときにはテレビに視線を向けて声を出すようになった。ビデオが終わりそうになると、声を出して家族を呼ぶ。
本周,位于东京都世田谷区的重症身心残疾儿童的福利学校“曙光学园”举行了成人仪式。山下正是今年举行成人庆典的两个人之一。这20年来,山下的智力确实一直在增长。也没人教过他,但他在想看电视时就会把视线投向电视机,并发出声音。在电视节目要结束时,便发出声音来叫家人。
初めて会う人には、ニコッと笑顔を見せる。そのあと、家族に向かって、頭を上下に動かし、目をパチパチさせる。「よその人にちゃんと気を使ったよ」という合図だ。
看到初次见面的人,山下会露出微微的笑容。之后会对着家人点头,眨眼。表示自己“已经好好地招待过客人了”。
その一方で、からだはしだいに動きにくくなっている。おさないころは腹ばいや背ばいで移動していたのに、いまはできない。たんがつまりやすいのも心配だ。母親の絹子さんは「ここまで生きてくれたことに感謝しています。育てることは大変ですが、私の生きがいになっています」と語る。
而另一方面,山下的身体越来越不听使唤了。小时候还能用腹部和背部来移动身体,而现在却做不到了。同时,痰很容易堵在喉咙里,这也很是让人担心。山下的母亲绢子说:“感谢上天,让他活到了现在。虽然把他养大很不容易,但这也是我人生的意义了。”
やはり、あけぼの学園に通っている岩城明子さんが成人式を迎えたのは6年前だった。赤い晴れ着を着て、ちょっとはにかむ当時の写真を母親の節子さんに見せてもらった。節子さんは「あなたはもう大人なのよ、と声をかけると、にっこり笑って応えてくれた。本当に大人に見えました」と話す。
はれ‐ぎ【晴(れ)着】
表立った場面で着る晴れやかな衣服。晴れ衣装。よそゆき。「―姿」
はにか・む
[動マ五(四)]恥ずかしがる。恥ずかしそうな表情をする。「―・んで頬を赤らめる」
六年前,同是就读于曙光学园的岩城明子迎来了自己的成人仪式。她的母亲节子给我看了她当时的照片,身穿红色礼服,脸上略带羞涩。节子说:“当时我跟她说,你也是大人了哟。她微微笑着回应了我。看起来真的已经长大了。”
あけぼの学園の成人式では、話すことができない子どもに代わって、ともに歩んだ20年を親が語る。その言葉が毎年、積み重なっていく。
在曙光学园的成人仪式上,父母们代替不能说话的孩子们诉说自己与孩子共同走过的这20年。这些发言,将一年年不断持续下去。
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