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每日阅读(9.20):数字の争いから遠いもの

时间:2008-09-20 09:44:53  来源:本站原创  作者:Echo

ゼネコン大手が「談合との決別」を申し合わせた。そんな記事が本紙に載ったのは、昨年の暮れだった。おや、談合をやめるために談合かと、少々斜めの読み方をした。

去年年末,本报的一则新闻里报导了建筑业巨头们协谈了“与商谈诀别”一事。感觉理解起来有点不对劲,像是为了停止商谈而商谈一样。

 

 今度は、防衛施設庁の工事を巡る談合が摘発された。相変わらずの官と業の癒着だ。それにしても、企業のモラルが問われる事件が続く。耐震偽装、取引偽装、偽装工事、談合。いずれも利益を追求するあまり、法を踏みはずした疑いがある。利益は数字で示される。数字を引き上げるために、不正を働く。世間には、こんな会社ばかりがあるはずもないが、これだけ重なると気がめいりそうだ。

ゆ‐ちゃく【癒着】

1 本来は分離しているはずの臓器・組織面が、外傷や炎症のために、くっつくこと。「腸が―する」

2 好ましくない状態で強く結びついていること。「政界と財界が―する」

       这次围绕防卫设施厅工程的商谈被揭发了出来。尽管又是官场与业界的勾结。但最近接二连三地发生了不少违背企业道德之事。伪造耐震资料,伪造交易,伪造工程、商谈。这些行为都有为追求利益而超出法律允许范围之外的嫌疑。利益是用数字来衡量的。为了提高这一数值而做出违法的事。也并不是说社会上只有这种公司,但看到此类事件频频发生,笔者心中很是难受。

 

 こんな時には、数字の争いからは遠い、地に足の着いたものに目を向けたくなる。例えば……ホウレン草のおひたし。

       这些时候,笔者便想远离这些数字的纷争,把目光投向扎根于大地的东西。比如说……菠菜汤。

 

 食卓の上に小鉢があり、ホウレン草がこんもりと盛りつけてある。そこに朝の日が差し込んでくる。深緑の葉のへりが白く光る。紅色の根元も輝いて、のせたカツオ節が身をくねらせる。小さいながらも躍動感のある一景だ。

こんもり

1 木が薄暗くなるほど生い茂っているさま。「―(と)した森」

2 丸く盛り上がっているさま。「―(と)した小山」

       餐桌上放着一只小碗,将菠草盛放得满满的。清晨的阳光泻过来。深绿的叶子边缘泛着白光。红色的根也闪耀着光芒。将鲣鱼弯曲后装进去,看起来富有微微的跳跃感。

 

 ホウレン草を育てる人が居て、街まで運ぶ人が居る。カツオを釣る人が居て、ゆでたり乾かしたりする人が居る。陸と海から来た物の朝日の下の出合いはささやかだが、その後ろには、多くの人の働きが連なっている。

       有人种菠菜,有人将菠菜拿到街上来出售。有人钓鲣鱼,有人将鲣鱼煮干。来自陆地和海洋的东西在清晨的阳光下相遇,尽管只是微不足道的小事,其背后却与许多人的劳动相关。

 

 こうした物たちを扱う世界も、利益や数字と無縁ではない。しかしそれはそれとして、目の前にある物たちは、地道で真っ当な営みのありかを感じさせる。利益や数字だけが物を言う世の中はやはり息苦しい。そう思いながら、日に照らされた緑の一片をつまんだ。

       这一世界无非与利益和数字无关。但是这些可以另当别论,眼前实实在在的东西能让人感觉到一种经营的实感。只围绕着利益和数字的世界还是太沉闷了。笔者这样想着,夹了一片阳光下闪耀着的菠菜叶。

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