每日阅读(10.10):靴デザイナーと詩人
「人は裸足で生まれ、裸足で死んでゆく。その間の生を、靴は共にする」。先週、64歳で亡くなった靴デザイナー高田喜佐さんの『素足が好き』の一節だ。
“人赤裸着双足出生,赤裸着双足离开人世。其间的生命过程,却一直与鞋相伴。”上周,鞋设计师高田喜佐撒手人寰,享年64岁。这是他所作的《喜欢赤裸双足》一诗中的一节。
靴にデザインの概念を持ち込んだはしりで、ブランド「キサ」を設立した。「私の作った靴が、私から離れ歩いてゆく……さまざまな人と出会い、旅をする。涙を流し、笑い、沈黙し、愛を語り、地球の上で、その人と大地をしっかり結んでいる」。思いが詩的にほとばしるのは、母が「おかあさん詩人」の高田敏子さんだったからか。
ほと‐ばし・る【×迸る】
[動ラ五(四)]《古くは「ほとはしる」「ほどはしる」とも》
1 勢いよく飛び散る。また、激しく流れ出る。噴き出る。「鮮血が―・る」「蛇口から水が―・る」
2 とびあがる。おどりあがる。
「吾(やつかれ)が王、喜び―・りて」〈神功紀〉
在鞋子最初引入设计这一概念的时候,他创立了“KISA”这一品牌。“我所制作的鞋,离开了我独自行走……与不同的人们相遇,开始了自己旅途。哭泣,微笑,沉默,亦或诉说着融融爱意,在地球上,鞋子将人与大地紧密地结合在一起”。将迸发出的情感化作诗歌,或许是因为他母亲是“妈妈诗人”高田敏子女士?
敏子さんは戦後、普段の暮らしの中の出来事をやさしくつづりつつ人生のきらめきをうたった。「男は毎朝/カミソリでひげをそる/そのとき女は/包丁で野菜を刻んでいる/お互いに刃物を使いながら/刃物を感じないでいる/幸福な朝!」(『砂漠のロバ』)。詩誌「野火」を主宰し、89年に74歳で逝った。
战后,敏子女士用细腻温柔的笔调记录平凡的生活,歌咏美好的人生。“男子每天早上/用剃刀来剃胡须/这时候女人正在/挥起菜刀切蔬菜/两人都在使用刀刃/却感觉不到刀刃的存在/幸福的早晨”(《沙漠之驴》)。敏子女士主编了诗刊《野火》,89年离开人世,享年74岁。
やはり戦後の詩に独自の世界を築いた茨木のり子さんが、79歳で亡くなった。背筋がすっと伸びた潔い言葉の数々は、いつまでも生き続けるに違いない。
茨木日高子女士也在战后的诗歌中营造了自己的世界,她于79岁时去世。然而,那些令人心旷神怡的优美诗句,定会永远存在于人们心中。
茨木さんからはがきを頂いたことがある。終戦直後に流行した「リンゴの唄」の並木路子さんが01年に死去した時、茨木さんの「わたしが一番きれいだったとき/街々はがらがら崩れていって」という一節を記事に引用した。「あのメロディを聞く度に、戦後の混乱のさまざまがよぎってゆくのを覚えます」
笔者曾收到过茨木女士的一张明信片。01年,曾在战后不久以一曲《苹果之歌》风靡全日本的并木路子女士去世,当时的新闻报导中引用了茨木女士诗中的一节“在我最美丽的时候/大街小巷却正在崩溃倒毁”。“听到这熟悉的旋律,总感觉战后的种种混乱情形在眼前一晃而过。”
茨木さんは、ようやく訪れた青春の中で聞いたのだろう。そのころ敏子さんは子育てに励み、その懐の内に喜佐さんが居た。
茨木女士或许是在豆蔻华年听到了这首歌。那时敏子女士正忙着照顾儿女,她的怀中,正抱着小小的喜佐。
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