每日阅读(10.20):暖房
米紙ワシントン・ポストが先日、徳島県の上板(かみいた)町役場の庁舎内ルポを1面に掲載した。酷寒の日を除いてこの冬連日、役場内の暖房を止めたことを紹介し、「日本では山あいの町でも省エネに全力を注ぐ」と感嘆の調子で報じた。
前些日子,美国报纸华盛顿日报以整张页面刊登了关于德岛县上板村办公楼的报导。上面介绍道,这个冬天除了酷寒之日外,办公楼连日停止了使用暖气。报导中感慨道“日本山沟里的小村镇也在努力节约能源”。
マスクをはめた職員たちの写真を載せ、庁内でもコートを着たまま「省エネは国民の義務です」と語る幹部の言葉を引いた。ただし、行間には「感心はするが、そこまでやらなくても」という本音もにじむ。
报导上登载有职员们戴着口罩的照片,同时引用了在办公楼里还穿着大衣的干部所说的话“节约能源是国务应尽的义务”。但是,字里行间却隐约透露出“诚然很佩服,但觉得没必要做到这个地步”才是真心话的感觉。
なにしろ「米経済に打撃を与える」という理由で、温暖化対策を進める京都議定書から離脱した米国である。寒さをこらえて働く日本の公務員は向こうの読者には奇異に映ったことだろう。それでも暖房なしで冬を乗り切った自治体の奮闘が米国で報じられることは無意味ではない。
毕竟美国曾以“对美国经济不利”为由,没有签定推行温暖化对策的京都议定书。美国的读者恐怕会觉得忍耐寒冷坚持工作的日本公务员有些奇怪吧。尽管如此,美国媒体上刊登的日本自治体停止使用暖气,努力克服严寒这一报导也并非毫无意义。
上板町に続いて、環境省も先月下旬から省内の暖房スイッチを止めている。給湯もやめた。最初の1週間で二酸化炭素の排出量が6トンも減ったそうだ。身を挺(てい)して温暖化に立ち向かう姿勢には共感を覚えた。
身を挺(てい)・する
《「挺身(ていしん)」の訓読みから》身を投げ出して事を行う。また、率先して事に当たる。「おぼれかけている幼児を―・して救う」
继上板村之后,环境省也从上个月下旬起停止使用部门暖气装置了。同时还停止供应热水。据说最初的一周内,二氧化碳的排出量减少了整整6吨。能让人感觉到环境省以对抗温暖化为己任的姿态。
ところが霞が関の環境省を訪ねるとたちまち拍子抜けする。寒さに震えるどころか、省内はぽかぽかと快適このうえない。庁舎は日比谷公園を見下ろす26階建てビルの最上部数階分だ。朝と夜に暖房を続ける階下の厚生労働省から暖気がたっぷり昇ってくる。
ひょうし‐ぬけ〔ヒヤウシ‐〕【拍子抜け】
[名](スル)張り合いがなくなること。「難問が簡単に解決して―する」
然而笔者走访霞之关的环境省时,心里很快就凉了半截。哪有什么在寒冷中发抖的情景,没有比这更舒服自在的地方了。办公处位于26层大楼的最上边几层,从那能看俯瞰到日比谷公园。楼下的厚生劳动省从早到晚使在暖气,暖蒸气腾腾地上升。
環境省の測定では暖房を止めた週の平均室温は23度7分だった。稼働時の24度5分と差がない。今までが過剰暖房だっただけのことではないか。こちらは、海外であまり詳しく報じてもらわない方がよさそうだ。
か‐どう【稼働・稼動】
1 かせぎはたらくこと。仕事をすること。就労。「―人口」「―日数」
2 機械を運転すること。また、機械が動いて仕事をすること。「最新鋭機が―している」
据环境省测定结果,停止使用暖气的话,每周的平均室温为23.7度。与使用暖气时的24.5度没有太大的差距。或是至今为止暖气用得过多了吧?还是希望海外不要过于详尽报导的好。
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