每日阅读(11.11):延命治療
明治期から昭和にかけて、文明批評に健筆を振るった長谷川如是閑に、こんな言葉がある。「生命は刹那(せつな)の事実なり、死は永劫(えいごう)の事実なり」(「如是閑語」)。死の永遠性に比べれば、生きている時はあっという間だと、生あるものの切なさを述べる。
从明治到昭和时期,大笔挥毫地进行文明批评的长谷川如闲曾说过这样一句话;“生命是一时的真实,死亡是永远的真实。”(《如是闲语》)。其中写到比起死亡的永恒,生命只有很短的时间,叙述了生命的悲凉。
刹那の側から永劫の方へと移る境目を、どんな状態で迎えるのか。自分の意思はどう扱われるのか、果たして意識はあるだろうか。死というものを考える時、そんな思いもよぎる。
さかい‐め〔さかひ‐〕【境目】
境となる所。相接する所。分かれ目。「人道と車道の―」「及落の―にいる」
人们又将如何面对从一时的真实堕往永远的真实的关头?自己的想法将会如何处置,到底那时人还会有意识吗。想到死亡这一话题时,这一念头不由闪过了心头。
富山県の射水市民病院で、7人の患者が人工呼吸器を外されて死亡していたことが分かった。病院によれば、患者は意識が無く回復の望みがない状態で、治療の責任者だった外科部長はいずれも家族の同意を得て外したという。7人とは別に、呼吸器を外されかけた患者があり、その家族は「取り外しについての説明はなく、外すようお願いしたこともない」と語る。生と死の境目の場面での証言が食い違っている。
富士县的射水市民医院中,7名患者因为被取下人工呼吸器而死亡。据医院方面说,当时患者已经没有了意识,且没有康复的希望了。负责治疗的外科主任也是在得到他们家属同意之后才取掉呼吸器的。与这7人不同,还有患者差一点就被取下呼吸器了。其家人说:“既没有做任何关于取掉呼吸器的说明,也没有请求过我们。”生死关头的场面上的证言竟大相径庭。
病院側は、外科部長の行為が「延命治療の中止措置」だったとして「倫理的、道義的に問題があった」と謝罪した。延命中止についての国の指針は、まだできていない。
医院方面也因外科主任的举动作为“延长生命治疗的停止措施”,“在伦理、道义上都存在问题”而谢罪。国家尚未制定关于停止延长生命的方针。
厚生労働省の02年度の調査では、自分が末期がんなどで痛みを伴い、余命に限りがある場合、単なる延命治療は中止して欲しいとする市民が7割強を占めた。前もって延命治療を拒否する考えを文書で残す「リビング・ウィル」に賛成する人は初めて半数を超え、6割となった。
厚生劳动省02年的调查中显示,有七成以上的市民表示,如果自己处于因为末期癌症等而饱受煎熬,且为日不多的状态下,希望停止单纯的延长生命治疗。赞成事先将拒绝延长生命治疗的想法写成“生前遗嘱”的市民首次超过了半数,达到了六成。
死は直視し難い。しかし、いつかは訪れる。あらかじめ対応を考えておくのもいいのかも知れない。
人们很难直视死亡,但死亡总会降临的。或许提早考虑一下如何面对它也算是件好事。
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