每日阅读(12.20):リビア
地中海に面したアフリカのリビアという地名は、古代ギリシャのころの著述に登場する。「リビアの奥地に入ると、そこは人も住まず水もなく、獣も棲息せず雨も降らず樹木もない荒野で、ここには水気のあるものは全くない」(ヘロドトス『歴史』岩波文庫・松平千秋訳)。
古希腊时期的著作中出现过面朝地中海的非洲地名利比亚。“进入利比亚腹地,看到这儿是一片荒原,既没有人居住,也没有水源,野兽亦不在此栖息,没有降雨,连树木也没有。这儿完全没有任何水分。”(希罗多得《历史》岩波文库·松平千秋译)
リビアの地底に石油という燃える水気があるとは、「歴史の父」ヘロドトスも気づかなかっただろう。その大量の水気が、今ではこの国を支えている。
想来,“历史之父” 希罗多得没并注意到利比亚地底有着石油这一可燃的水分吧。这一大量水分,如今成了这个国家的支柱。
1969年に共和国になり、カダフィ大佐による独特の路線を歩んできた。米国とは長く敵対的で、レーガン大統領は大佐を「狂犬」と呼び、首都トリポリを空爆したこともあった。
1969年成立共和国,利比亚走在卡扎菲上校所制定的独特路线上。它与美国长期敌对,里根总统称上校为“疯犬”,还曾空袭过其首都的黎波里。
ライス米国務長官が、リビアに対する「テロ支援国家」リストへの指定を近く解除して、26年ぶりに国交を完全に正常化すると発表した。9・11の同時多発テロ後の03年に、リビアが大量破壊兵器の開発計画の廃棄を発表したことなどを評価したためという。
美国国务卿赖斯宣布,最近将把利比亚从“支持恐怖主义国家”名单上删除,恢复中断26年之久的正常化邦交。据报导,这是因为利比亚在9·11事件及其它恐怖事件连连发生的03年,宣布放弃大量杀伤性武器的开发计划,美国评估了这一行为后才做出这一决定。
ライス長官は、イランと北朝鮮の指導層に、リビアと同様の戦略的決定を下すよう促した。大量の核兵器を持つ米国が、まず自ら劇的に削減しないのは解せないが、核兵器がこれ以上つくられないことは望ましい。
げ・せる【解せる】
[動サ下一]《「げ(解)す」の可能動詞》納得できる。理解できる。多く、打消しの語を伴って用いる。「いっこうに―・せない話だ」
赖斯国务卿催促伊朗和北朝鲜领导层和利比来做出同样的战略性决定。虽不能理解拥有大量核武器的美国为何不戏剧化地先削减自己的武器,但还是不希望再多制造出核武器了。
大量破壊兵器の存在を旗印に、米国はイラク戦争を始めた。しかし、それは見つからず、多くの命が失われた。リビアとの今回の無血での正常化を機に、米国は先制攻撃を自制すべきだろう。ヘロドトスは、こうも述べた。「平和の時には子が父の葬いをする。しかし戦いとなれば、父が子を葬らねばならぬ」
美国打出存在大量杀伤性武器的幌子,开始了伊拉克战争。然而却找不到所谓的武器,牺牲了不少无辜的生命。趁这次与利比亚的和平邦交正常化的机会,我想美国应该克制先发制人的攻击吧。希罗多得还说过这样一段话:“和平时儿子为父亲举行葬礼。而如果发生战争,父亲不得不为儿子举行葬礼。”
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