每日阅读(12.29):「伝統工芸士」
木の皮を煮たり漬けたり裂いたり、長い時間をかけて糸にする。それを織って布にし、帯や帽子に加工する。山形・新潟県境の山村で、70人ほどの女性が受け継いでいる「羽越(うえつ)しな布(ふ)」づくりは、縄文、弥生を思わせる技術だ。
将树皮煮、腌、切开,花费很长时间将其制成线。然后纺线织布,加工成带子和帽子。山形·新泻县境内的山村里,70来名妇女所继承的“羽越品布”的制作方法总让人联想起绳生、弥生时代。
昨年、国の207番目の「伝統的工芸品」に指定された。まとめ役を務めている五十嵐勇喜さん(70)は「公に認められたことで、後継者を育てていく自信がわいてきた」と話す。喜びの一方で、指定に伴って行われる予定の「伝統工芸士」の試験を受けようという人が一人もいないことが悩みだ。
去年,“羽越品布”被认定为国家第207号“传统工艺品”,负责人五十岚勇喜(70岁)说:“政府能够承认我们,我也有自信培养后继人了。”在欢喜之余也有烦恼,没有一个人想去参加认定的同时预定举行的“传统工艺匠”的考试。
経済産業省の外郭団体の「伝統的工芸品産業振興協会」が実施している試験は、実技とペーパーテストがあり、それぞれ70点以上とらなければ不合格となる。羽越しな布に携わる人たちの平均年齢は約70歳。「40年ぶりとか50年ぶりに筆記試験と言われても、尻込みする者がほとんど」だという。
しり‐ごみ【×尻込み・▽後込み】
1 おじけて、あとじさりすること。「滝口をのぞこうとして思わず―した」
2 気後れしてためらうこと。ぐずぐずすること。「危険な仕事と聞いて―する」
经济产业省的外围团体 “传统工艺品产业振兴协会”所组织的“传统工艺匠”考试包括实际操作和笔试,两门考试都需70分以上才算合格。而从事羽织品布的人们平均年龄约为70岁。她们说“都40到50年没参加过笔试了,现在让我们去考,几乎所有人都想打退堂鼓了。”
正倉院は何県にあるか、室町時代の工芸品は何か、伝統的工芸品を所管しているのは何省か。かなりの難問ぞろいだ。全国の伝統的工芸品の産地でも、合格者が数人しかいないところが少なくない。
正仓院位于哪县,室町时代有哪些工艺品,管理传统工艺品的是哪个省。问题都颇具难度。全国不少传统工艺品产地中,合格者都只有几个人。
あくまで名誉的称号で、経済的恩恵がないのに試験を受けるのは面倒だという声が各地で聞かれた。長老が受けないと若手が受けづらいことも、受験者が増えない一因のようだ。
各地纷纷反映,“传统工艺匠”到底只是个名誉称号,没有任何经济优惠,还要参加考试太麻烦了。此外工艺界的前辈都不参加,年轻人就更不好去参加了。这也像是参加考试的人数一直无法增加的原因之一。
「落とすための試験ではない。勉強するいい機会として受けてほしい」と協会は説明するが、伝統技術を受け継ぐ人たちに筆記試験が本当に必要なのかどうか。現在のやり方はかなり疑問に思える。
协会说明道“这一考试并非为了淘汰工艺人,希望大家能当成是一个学习的好机会来考。”但继承传统技术的人们真的需要笔试吗?总对现在的方法抱有很大疑问。
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