每日阅读(12.9):小池民男さん
白昼なのに、暗い闇があたりを包み、雷鳴がとどろく。雨が若葉をたたいてしたたり落ちた。昨日、東京都心では、一時嵐の様相となった。この明け方、築地の国立がんセンターで、ひとりの記者が力尽きた。
力尽・きる
持っている力をすべて使い果たし、それ以上の力が出せなくなる。「―・きて降服する」
尽管身处白昼,四周却是黑压压的一片,雷声轰鸣。雨点重重地打在新叶上,然后落下来。昨天,东京都心像暴风雨来袭一般。黎明时分,一名记者在筑地的国立癌症中心内撒手人寰。
身内のことを記すのをお許しいただきたい。「天声人語」の前の筆者だった小池民男さんである。昨春からコラム「時の墓碑銘(エピタフ)」を連載し、食道がんで倒れた後も病床で執筆した。
请原谅笔者写的是自家报社的同事。那名记者正是《天声人语》的前任执笔者小池民男先生。他从去年春天起开始连载专栏《时间的墓志铭》,后因食道癌病倒后仍在病床上秉笔不辍。
以前に見舞った時は、ベッドの上にパソコンを置き「来週あたりはサンテグジュペリにしようかと思う」と言った。「最近は、むしろ前よりいい回もあるようですね」などと軽口をたたくと、言葉をのみこむようにして笑顔を浮かべた。最後の回となった今月3日の「エリック・ホッファー」まで、筆に乱れは無かった。
以前笔者去探望他时,看到他把电脑放在床上,说:“我想下周写圣·德克旭贝里怎么样。”笔者随意打趣说:“最近写的章节可能反而比以前要好呢。”他像是领会了这番话语一般,露出了笑容。本月3日,小池先生写的最后一节《Hoffer·Eric》也是一丝不苟的。
学芸部の記者が長かったが、政治や事件、科学、スポーツなどにも独自のものさしを持っていた。知識が豊かというだけではなく、気のいいところも持ち味の一つだった。
小池先生曾长期就任于文艺部记者,看待政治和案件、科学、运动等方面都持有自己独特的见解。他不仅学识渊博,为人和善也是他性格的一个特点。
寺山修司が好きで、ある年の命日には『われに五月を』の序詞をコラムに引用している。「きらめく季節に/たれがあの帆を歌ったか/つかのまの僕に/過ぎてゆく時よ」。その季節を前にして逝った。享年59歳。つかの間に過ぎた時というほど、短くはない。仕事場以外では、常に傍らに酒とたばこがあった。それなりの修羅も、あったことだろう。
めい‐にち【命日】
故人が亡くなった日にあたる、毎月または毎年のその日。忌日(きにち)。「祥月―」
小池先生喜欢寺山修司,他曾在某年寺山的祭日那天在专栏中引用了《请赐予我们五月》一诗为序言。“闪烁的季节/谁在长歌那片风帆/刹那中的自我/攸然消逝的时间。”小池先生却在五月前去世了,享年59岁。然而他的人生并不如诗中所说的刹那般短暂。在工作场所以外,身边经常有烟酒相伴。恐怕也有过相应的心理斗争吧。
コラムに限らず、新聞記者の仕事の一つは、人と時代の営みから「時の肖像」を描くことだ。小池さんは、最後まで力を振り絞って、その姿を追い続けた。
不仅仅是专栏,所有报社记者的工作之一便是从人和时代的活动中描绘“时间的肖像”。小池先生竭尽全力奋斗到最后,一直不懈地追逐着它的身影。
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