每日阅读(1.6):「剽窃」
フランスに渡った藤田嗣治が、初めてパリで個展を開いたのは1917年の6月だった。ある日ピカソがやってきて、3時間以上も絵の前に立っていたという。
1917年6月,远渡法国的藤田嗣治首次在巴黎举行了个人画展。据说,某天毕加索来到展览会场,在画前站了三小时以上。
その時のことを、藤田が語っている。「長い間私の画を熱視してたピカソは決して私の画の材料などと言う枝葉の問題ではなく、この画が何年の後、何十年の後何う変わって行くか、その先を考えて得るものがあれば頂戴しようと言うやり方で私も驚いた」(近藤史人『藤田嗣治「異邦人」の生涯』講談社)。
藤田说到当时的情景:“毕加索长时间凝视着我的画,他并非觉得我的画的材料等细节部分存在问题,而在考虑这幅画几年后、几十年后将如何变化,如果有可鉴之处的话还请允许自己以后引用。我当时也吓了一跳。”(近藤史人《藤田嗣治‘异邦人’的生涯》)
ピカソは、様々なところで「得るもの」を探していた。同時代の画家だけではなく、ベラスケスやドラクロワ、マネといった巨匠の絵の構図などを借用した。しかし、それは一般の「剽窃(ひょうせつ)」とは全くわけが違うと、高階秀爾氏が『ピカソ 剽窃の論理』(ちくま学芸文庫)に書いている。「彼の場合は、他人のものを借用してもそれをすっかり自分のものに消化してしまっている」
毕加索在各种地方探寻着“可鉴之处”。除了同一时代的画家,他还借用了委拉斯开兹、德拉克洛瓦和马奈等巨匠的画面构图。然后,高阶秀尔先生在《毕加索 剽窃的伦理》(筑摩学艺文库)中写道,这与一般的“剽窃”性质完全不同。“他在借用他人的东西时将其完全消化成了自己的东西。”
05年度の芸術選奨を受賞した画家・和田義彦氏の作品に盗作の疑いがあるとして、文化庁が調べている。「盗作された」と語るのはイタリアの画家アルベルト・スギ氏で、メディアが流したふたりの絵は確かによく似ている。
据称获得05年艺术选奖的画家和田义彦先生的作品有剽窃之嫌,文化厅已经开始着手调查。指责和田先生“剽窃了我的画”的是意大利画家阿尔贝多·斯基先生,媒体间所流传的两幅画确实很像。
芸術選奨の「贈賞理由」にはこうあった。「骨太な表現と変化に富む内容は圧巻で……劇的な情景を設定しているが、示唆するものは社会の不条理や人々の不安、孤独など内面の実存である」。賞の審査の中身までも問われかねない。
该作品被选为艺术选奖的“获奖理由”为:“最出色的是粗旷的框架结构以及变化多端的内容……设定了戏剧性的情景,但其暗示的是社会的不合理和人们的不安、孤独等内在的情况。可能还会追究到选奖审查的内容。
創造と模倣は、芸術につきまとう問題だが、ことは国境を超えている。
创造和模仿是与艺术相关的问题,但事情已经超越了国境。
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