每日阅读(1.13):ワールドカップ
光源氏が言う。「乱りがはしき事の、さすがに目さめてかどかどしきぞかし」。鞠(まり)を蹴(け)り上げて遊ぶ、蹴鞠のことだ。「無作法な遊戯だが、でもぱつとして気がきいてゐるよ」と述べている(『源氏物語』日本古典全書)。
光源氏云:“虽为粗雅之事,却甚觉另番风情。”踢球玩乐即指蹴鞠。说其“虽然有点粗野,但突然也觉得别有一番趣味。”(《源氏物语》日本古典全书)
「遊びわざは 小弓。碁。さまあしけれど、鞠もをかし」。かっこうの悪いものだが、蹴鞠もおもしろいと書いたのは清少納言だ(『新版 枕草子』角川文庫)。時に不作法があり、パッとして面白いところは現代のサッカーに通じている。
“游戏方法有赌弓,围棋。蹴鞠虽不登大雅之堂,却亦甚有意思。”清少纳言写到蹴鞠虽然有点难看,但也非常有趣。(《新版 枕草子》角川文库)有时看起来的确有点粗鲁,但在进球那一瞬的欢快与现代足球也是相通的。
4年に一度のサッカーの祭典ワールドカップが開幕——。一つの球に突進しゴールをめざす。手を使わないという制約が多彩な体の動きやさばきを生み、やがてボールがネットをゆらす。胸のすくプレーから、新しい伝説が生まれることだろう。
胸がす・く
心が晴れやかになる。すっとする。「―・く逆転ホームラン」
4年一度的足球盛典世界杯开幕了——。猛冲上去争夺足球,瞄准球门踢过去。不能使用手的限制衍生出多种身体动作和协调运用,很快球撞入网内,晃悠着球网。振奋人心的比赛将会谱写出新的传说。
試合そのものの他にも、ドイツ大会の楽しみはある。12の開催都市の幾つかが、日本にもなじみのある文学や歴史の舞台になっているからだ。
除了比赛本身之外,德国世界杯还有其它乐趣。因为12个举办城市中有好几个都是日本所熟捻的文学和历史的舞台。
例えば開幕試合の舞台を、トーマス・マンはこう記した。「ミュンヘンは輝いていた……そのひろやかな、明るい、緑で囲まれた、よく整った遠景は、美しい六月はじめのひるもやの中に横たわってゐる」(『改訳 トオマス・マン短篇集』岩波文庫)。
比如说,托马斯·曼曾写到开幕式的舞台“慕尼黑闪耀着光辉……宽阔而明亮,被绿色包围的美丽远景,横兀于六月初日白昼的雾霭中。”(《改译 托马斯·曼短篇集》岩波文库)
ゲーテを生んだフランクフルト、戦犯裁判の舞台ニュルンベルク、そしてベルリン。20世紀に2度までも世界大戦を戦い、分断され、ようやく統一された国の地名には、独特の重みがある。時には、それぞれの都市の肖像を思い描きながら、「美しい六月」からの祭典を楽しみたい。
歌德的故乡法兰克福,审判战犯的舞台纽伦堡,还有柏林。20世纪曾两次加入世界大战,分裂后终于得到统一的这一国家的地名中,有着其独特的分量。偶尔也想一边在心中描绘着这些城市的肖像,一边享受“美丽六月”的盛典。
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