每日阅读(1.19):太宰治
その日、東京で水泳の世界新記録が生まれた。敗戦からまだ3年の48年6月13日、「フジヤマのトビウオ」の伝説で知られる古橋広之進の快挙だった。
战败3年后的48年6月13日,古桥宏之进一举创下了“富士山飞鱼”的传说。那天,东京诞生了世界游泳新记录。
その夜、三鷹に住んでいた太宰治は、近所を流れる玉川上水に女性と入水する。15日、朝日新聞に「太宰治氏家出か」という小さな記事が載り、やがて自殺と報じられた。
那天夜里,住在三鹰的太宰治与一名女性在附近的玉川上水投水自尽。15日,朝日报登载了一则小新闻《太宰治先生出走了吗?》,不久后报导了他自杀一事。
「太宰の生きているうちに、太宰がぎょっとするような評論を書いて彼に読ませたい」。太宰に強くひかれ、その日を待ち望んでいた21歳の青年・奥野健男がノートに記した。「今日の打撃は 余りに大きい。太宰治の死 私は完全に賭に敗北したのだ」
“我想在太宰生前写上一篇让他大吃一惊的评论拿给他读。”一名被太宰深深吸引住,一直期待着那天到来的21岁青年,奥野健男在笔记里写到,“今天,我如同雷击。太宰治去世了,我也完全败了这场赌局。”
このノートのパネルを含む多彩な資料が、東京・渋谷の「文芸評論家 奥野健男の仕事」展で展示されている(渋谷区郷土博物館・文学館で、7月30日まで)。東京工大で化学を学び、研究者として働くかたわら、多くの明晰(めいせき)な評論を発表し、97年に没した。
东京·涉谷的“文艺评论家 奥野健男的工作”展上展出了包括这本笔记在内的多种资料(涉谷区乡土博物馆·文学馆,7月30日止)。奥野先生在东京工大学习化学,作为一名研究者工作的同时,还发表了许多条理清晰的评论。他于97年去世。
自らの文学にとって、坂口安吾は父であり、太宰治は母だったと述べている。「太宰治は好きにしろ嫌いにしろ、肯定するにせよ、否定するにせよ、これから後もながく読む者の魂に、不思議な魔力をもってなまなましくのっぴきならず迫ってくる」(新潮文庫『走れメロス』の解説)。
退っ引きならない
避けることもしりぞくこともできず、動きがとれない。ぬきさしならない。「―ない用事で外出する」「―ない事態に陥る
奥野先生称对自己的文学来说,坂口安吾为父,太宰治为母。“无论是喜欢太宰治还是讨厌他,是肯定他还是否定他,太宰的作品总拥有着一种不可思议的魔力,在今后很长一段时间里,太宰笔下生动的描绘都会直逼读者的灵魂,让人无法逃脱。”(新潮文库《跑吧!美乐斯》的解说)
太宰らふたりが見つかったのは、6月19日だった。その日を、晩年の作「桜桃」にちなんで「桜桃忌」と呼んでいる。今年も、太宰が埋葬されている三鷹市の禅林寺などで、生涯をしのぶ催しが開かれる。この日は誕生日でもあり、3年後には生誕100年を迎える。
太宰及那名女子的尸体于6月19日被人发现。人们据其晚年作品《樱桃》,将这一天称为“樱桃忌”。今年也会在埋葬太宰的三鹰市神林寺等地召开缅怀他一生的追悼会。这一天也是他的生日,三年后将迎来诞辰一百周年的日子。
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