每日阅读(1.23):佐藤正純
佐藤正純さんは北海道のスキー場で、スノーボードで転倒し、頭を強く打った。1カ月後に意識が戻り始めたが、人の顔もぼんやりし、まるで影絵の中にいるようだった。1年が365日であることも忘れていた。10年前、37歳の時だ。
10年前,佐藤正纯先生37岁时,他在北海道滑雪场中踩着滑雪板滑倒了,头部重重地摔了一下。一个月后他终于恢复了意识,但看别人的面容都相当模糊,仿佛处于影画中一般。连一年有365天都忘得一干二净了。
佐藤さんは横浜の病院の脳神経外科医だった。視力と記憶の障害は脳が傷ついたせいだ、とすぐにわかった。傷ついた部分の治癒は望めない。脳の残った機能を高めるしかなかった。
佐藤先生是横滨一家医院的脑神经外科医生。很快揭明了他视力和记忆上出现的毛病是因为脑部受伤。受损部分已没希望治愈了,只能加强利用脑部残留下的机能。
しかし、退院して訪ねたリハビリ医は「これ以上、何をお望みですか」と言った。障害が深刻なことを率直に言ってくれた、と後に感謝するのだが、その時は、やれるものなら自分でやってみろ、と挑戦状を突きつけられた気になった。
然而,佐藤先生出院后,康复指导医生访问他时问到:“还有什么其它愿望”时,佐藤先生先是感谢医生坦率告诉自己受伤的严重性,但现在自己面对这一挑战状,只想试着去做自己能做到的事情。
点字図書館からテープ図書を借りた。妻や子どもと積極的に話した。記憶力が少しずつ戻ってきた。次は視力に頼らず読み書きをすることだ。パソコンの文字を読み上げるソフトの使い方を学んだ。もう一つは歩く訓練だ。山手線に1人で乗れた時には、感激のあまり涙が出た。事故から5年余りがたっていた。
佐藤先生向盲文图书馆借来磁带版书籍,积极地和妻儿进行对话,记忆力也慢慢恢复起来。接下来要做的是训练不借助视力进行读写,他学会了使用能朗读电脑上文字的软件。还有一项是行走训练。当他做到一个人也能乘上山手线列车时,佐藤先生激动得流出了眼泪。这时,离事故发生后已过了五年多时间。
不思議なことに、幼いころから親しんできたピアノは、事故の後も自然に指が動いた。佐藤さんは「障害を負っても、自分の人生がそこで途切れたとは思わなかった。過去の人生に現在を重ね着し、その人生が広がる。そう考えてきました」と語る。
不可思议的是,事故发生后佐藤先生竟自然地弹奏起自幼熟悉的钢琴。他说:“我是这么想的。尽管身体残疾了,但我不认为自己的人生就会因此结束。过去的人生加上现在的经历,拓广了我人生的视野。”
いま医療の専門学校で医学の基礎などを教えている。医師と障害者という二つの人生。その経験を生かして、医療や福祉の世界でもっと役に立ちたい。それが次の夢である。
现在佐藤先生正在医疗专科学校教授医学基础课程。他想要好好利用医生与患者两重人生的经验,为医疗和福利的世界做出更多的贡献。这是佐藤先生下一个梦想。
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