每日阅读(2.11):マキノ町
「やがて、山塊に縁取られた巨大な容器に、水が満々とたたえられ、残照をあびて盛りあがり、あふれんばかりになっている光景がひろがった」。辻原登さんが昨年、本紙に連載した小説「花はさくら木」の一節だ。主人公の一人、田沼意次が京から琵琶湖畔に向かう時の状況を、こう描写している。
ふち‐ど・る【縁取る】
[動ラ五(四)]縁をつくる。特に、物のへりや周りに色を塗ったり布切れをつけたりして細工を施す。「袖口をレースで―・る」
去年,迁原登先生在本报上连载的小说《花为樱树》中有一段描写了主人公之一,田沼意次从京都赶往琵琶湖畔时的情景:“不久,丛山环绕的巨大容器里贮满了水。展现在眼前的是夕阳下浪打浪,湖水盈盈欲溢的风景。”
現代でもJR湖西線の鈍行列車に乗れば、1時間近く車窓を占拠する湖の大きさが感じられる。その北西岸、滋賀県高島市マキノ町の浜辺が今年、「快水浴場百選」の一つに選ばれた。水質や景観などをもとに、環境省が全国から選んだものだ。
在现代乘坐JR湖西线的慢行列车时,将近一小时窗外都是琵琶湖的景色,让人深深感受到湖的宽广。今年,琵琶湖西北岸滋贺县高岛市牧野町的湖滨被推选为“快水浴池百家”之一。这是环境省在水质和景观的基础上,从全国选出来的浴池。
海水でなく、「快水」としたのは、川や湖も選考対象にしたから。しかし淡水で選に入ったのは、マキノ町だけだった。海に比べ、川や湖は生活排水の影響を受けやすいためだという。
在这儿叫“快水”而非海水,是因为湖泊和河流也是评选对象。但淡水域入选的仅有牧野町一家。据说这是因为河流湖泊比大海更容易受到生活排水的影响。
7月に入ったきのうは、各地で海開きや山開きの行事があった。マキノ町でも浜開きの神事が執り行われ、水の安全を祈願した。小雨交じりの曇り空で、残念ながら観光客の姿はまばらだった。
在七月头一天的昨天,各地都进行了开山开海的仪式。牧野町则举行了开湖的祭神仪式,祈祷水的安全。遗憾的是,因为灰沉沉的天空中飘着蒙蒙细雨,游客廖廖无几。
ちょっと水に入ってみたが、まだ少し冷たい。透明度はさすがで、ゴーグル越しに大きなコイ2匹が泳いでいるのが見えた。クラゲがいないのもうれしい。プール感覚だが、もちろん塩素臭さはない。水からあがっても肌がべたべたしないのが心地よい。まさに、快水だった。
ゴーグル【goggles】
オートバイに乗るときやスキー・登山などに使用する風防・紫外線防止用めがね。
笔者试着走进水中,水温还有点凉。透明度确实很不错,透过潜水眼镜还能看到两匹鲤鱼游来游去。还好没有海蜇。感觉有点像游泳池,当然没有氯化物味道。从水中出来后皮肤也没感觉发粘,很是舒服。果然是名副其实的快水啊。
こんな、いい環境のせいなのだろうか。自分の流した水がすべて、この「巨大な容器」に入るのかと思うと、湖岸の宿でも洗面やシャワーの際、ふだん以上に気をつかっている自分に気づいた。
或许是环境过于优美了,一想到自己所用过的水可能都会流入这一“巨大容器”中,感觉自己在湖岸的旅馆中洗脸洗澡时都比平时更注意点了。
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