每日阅读(3.12):特攻隊員
21歳の松浦喜一少尉は、大きな爆弾を抱えた戦闘機で、鹿児島から沖縄をめざしていた。アメリカの艦船に体当たりするためだ。1945年6月19日のことだった。
1945年6月19日,21岁的松浦喜一少尉为了以身阻挡美国舰队,从鹿儿岛驾驶装有大型炸弹的战斗机飞往冲绳。
アメリカのレーダーを避けるため、豪雨の中を海面すれすれに飛んだ。何も考えていなかった。大和魂や忠君愛国という言葉は存在しなかった。身内の愛する人々のことは少し考えの中に現れた。突然、「春の小川」の歌が口をついて出てきた。
为了避开美国的雷达,战斗机在暴雨中掠过海面线朝前飞行。松浦少尉大脑中一片空白,什么大和魂、忠君爱国之类的字眼都不存在。在一点隐约的知觉中,他恍然想起深爱的家人。突然,他哼唱起一首名为《春天的小河》的曲子。
そうした体験を今年、「戦争と死——生き残った特攻隊員、八十二歳の遺書」という小冊子にまとめた。3機のうち、沖縄の目前で1機が墜落する。隊長は機首を転じ、引き返す。これでは任務を果たせないと判断したのだろう。松浦さんは隊長に従った。
这些经历汇集在今年所编纂的《战争与死——幸存的特攻队员、八十二岁的遗书》一书中。三驾战斗机中有一架在快到冲绳时坠落。队长掉转机头撤回,应该是判断业已无法完成任务了吧。松浦也跟随队长撤回。
死に向かって飛び続けていたのに、何も考えなかったのはなぜか。松浦さんは「怒りをもって帝国軍人であることを拒否したのではないか。そこには、もはや愛する人々を守ることができないかもしれない絶望感」と書いた。
为什么他飞向死亡时大脑中却是一片空白?松浦写道:“或是陷入愤怒中,内心拒绝承认自己是一名帝国军人了罢……感觉自己或许不能再守护所爱之人的绝望感”。
戦後、松浦さんは東京に戻り、麻布十番で家業のカステラ店を継いだ。特攻隊は志願したのですか。「学生出身で未熟な飛行機乗りとしては、もうこの戦法しか残っていないと思った。しかし、数多くの若者が志願したことと、軍上層部が特攻作戦を採用したことは全く別の話です。戦争を始めるべきではなかったし、絶対に特攻作戦などを計画してはいけなかった」
战后,松浦回到东京,继承了麻布十番街上的祖传的蛋糕店。他是报名参加特攻队的吗?“对于学生出身、技术极不熟练的飞行员来说,只能采取战术来进攻。但是大量年轻人报名参军与军队上层采取特攻作战是两码事。本来就不该爆发战争,也绝不能计划什么特攻作战的。”
特攻で亡くなった人たちを神格化する風潮がある。その危うさを語り続けることが生き残った者の務めだ、と松浦さんは考えている。
现在有将特攻中去世的人们神化的风潮。松浦想,将其危险性传述于后世才是他们幸存者的任务。
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