《伯爵与妖精》卷三第三章绯月、白月3.7
「実は、話せば話すほどよくわからなくなる方なのに、だから知りたいと興味を感じてしまうのかな。本当は、伯爵はどんな方なんですか? リディアさん、あなたは誰よりも伯爵をよくご存じのようだ」
「老实说,越与他交谈就越难看清他的心思,正因如此,我才会想了解他吧,伯爵究竟是怎样的人呢?莉迪雅小姐,您好像比任何人都了解他。」
悪党よ、とはさすがに言えない。
总不能说他是个恶徒吧。
だがリディアも、そこのところは詳しいわけじゃない。
不过,莉迪雅对他的事也是一知半解。
知っているのは、エドガーは悪党だけど、とても哀しい人だということ。自分の運命と戦い続けているということ。
她所知道的爱德格虽然是个恶徒,却也是个悲伤之人,因为他必须不断地与自己的命运搏斗。
「彼を見ていると、昔のことを思い出します。画家だった父に連れられて、はじめて貴族のお屋敷を訪ねたときのこと。大きなお城で、ぼくにはおとぎ話の世界に思えました。そこに住んでいた高貴な方々を、バラッドに詩(うた)われるような英雄の末裔(まつえい)と信じたいくらいでした。とくに若君が、こうごうしい金髪にすみれ色の瞳で、十二、三歳だったかと思いますが、アドニスを想像させるような美しい少年で」
「我只要看到他就会想起从前的事,当年我在画家父亲的带领之下初次造访了贵族宅邸,那偌大的城堡对我而言,宛如童话故事中的世界,我甚至相信住在其中的贵族是民谣所歌颂的英雄后裔,特别是那位少主,他有着神圣庄严的金发和深紫色的眼睛,虽然年仅十二、三岁,却是个令人不由自主地联想到阿多尼斯的美少年。」
その話に、リディアは強く気を引かれた。
莉迪雅十分在意那段话。
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