《伯爵与妖精》卷三第五章射手放箭5.7
「何の話ですか? ぼくはずっとファーマンです。父は画家を引退しましたが健在です」
「您在说什么?我一直都姓法曼啊,虽然父亲已经退出画坛,但是仍然健在。」
声が震(ふる)えないよう気をつけながら、ずっと握り込んでいた薬瓶のふたを取る。
他一面注意不要让自己的声音发抖,一面取下紧握在手中的药瓶瓶盖。
中の白っぽい粉末が、紅茶のカップにこぼれ落ちる。視線の片隅で、エドガーがこちらを見ていないのを確認する。
波尔将药瓶里的白色粉末倒进了红茶里,并以眼角的余光确认爱德格没有往这里看。
冷静に考えれば、不信感をいだいている男の部屋で出された飲み物を、彼が口にするはずはない。しかしポールは気が高ぶっていて、細かいことまで考えられなかった。
只要冷静地想想就可以猜到,他应该不会喝在可疑男子的房间里端出的饮料,但是波尔很紧张,所以并没有考虑到这么细微的问题。
「いったいどこから、オニールなんて名前が出てきたんです?」
「奥尼尔这个姓您到底是从哪里听来的?」
エドガーのそばに、ティーカップを置く。
他将茶杯放在爱德格的旁边。
「彼のことは知っていた。いい画家だったね。湖のそばに建つマナーハウスは、白百合(しらゆり)館と呼ばれていたんだ。どのへんが百合なのかと、僕はずっと疑問に思っていたけれど、彼の絵を見てわかった。湖のほとりに咲く、可憐(かれん)な百合そのものだった」
「我认识他,他是一名优秀的画家,那座位于湖畔的庄园被他称为白百合馆,虽然我一直觉得很奇怪,究竟在哪里种有百合,不过看到他的画我就明白了,他的画正是盛开在湖边的娇弱百合。」
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