《伯爵与妖精》卷四第三章流连古战场的生灵3.1
古戦場に集うもの
第三章 流连古战场的生灵
遠く海の方で、カモメの声に混じってもの悲しい鳴き声が聞こえていた。
遥远的海上,有一阵凄厉的哀号混杂在海鸥的鸣叫声中。
アザラシだとリディアは思う。
莉迪雅猜想,那大概是海豹的叫声吧。
こんな南の海岸まで下ってくることがあるのだろうか。それとも、本物のアザラシではなく妖精なのか。
海豹会游到这么靠南的海岸吗?或者那根本不是真正的海豹,而是妖精?
アザラシ妖精(セルキー)のことは、母がよく話してくれた。だからリディアにとっては、まだ見たことがなくてもなつかしい感じがする存在だった。
母亲以前经常提到瑟尔奇的故事,因此对莉迪雅而言虽然不曾亲眼看过他们,却有一种怀念的感觉。
母の故郷は、スコットランドの北、遠い島々のひとつだ。流氷|漂(ただよ)う荒涼(こうりょう)とした海に囲まれた霧(きり)と山の島、そんな場所に生まれ育った母にとって、セルキーは、身近な海にいる親しい妖精だったようだ。
母亲的故乡位于遥远的苏格兰北方海域中的某个岛屿,那座岛屿被流冰漂浮的荒凉海域包围,岛上有许多山丘、终日雾气缭绕,对在那儿生长的母亲来说,住在邻近海域的瑟尔奇是一种十分亲密的妖精。
やさしくて思いやりがあって、人に近い感情を持つ妖精だという。
据说瑟尔奇性情温和、善解人意、拥有相当于人类的感情。
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