《伯爵与妖精》卷五第三章王室的传说3.9
「疑われたと言いますと」
「夫人,您说的遭人怀疑是指什么事呢?」
「亡命した王が、いずれ英国へ戻ることも考えて、王権のあかしとして持ちだしたかもしれない宝石だという噂がありましたから」
「因为有传闻指出,流亡国外的君王考虑到自己有朝一日终将返回英国,所以才将钻石当作王权的证明带走的。」
「つまりふたつのダイヤモンドを持つ人物が、亡命王の子孫を主張すると、現在の王家と対立しかねないわけですね」
「换句话说,只要这两颗钻石的持有人主张自己是流亡君王的后代子孙,就有可能与目前的王室形成对立的局面罗。」
「しかし、ジェイムズ二世の直系の子孫はもういないはずだが」
「不过,詹姆斯二世的嫡系子孙应该都已经不存在了吧。」
「だからあくまで噂(うわさ)ですわ」
「因此,那充其量只是传闻罢了。」
「その、公爵家のかたが、反逆の陰謀(いんぼう)に加担(かたん)して盗んだと思われたってことですか?」
「结果,您说的公爵家被认为参与谋反并偷走了钻石吗?」
公爵家と聞いて、リディアは胸騒ぎがした。
一听到公爵家,莉迪雅立刻感到坐立难安。
「ダイヤモンドを持ち帰ってくる役目を、ちょうどローマを訪問してらっしゃったシルヴァンフォード公爵が引き受けられたのですよ」
「负责将钻石保护回国的,正好是出访罗马的席尔温福特公爵。」
やっぱり、とリディアは息をのんだ。
果然!莉迪雅不禁止住了呼吸。
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