《伯爵与妖精》卷六被掉包的公主第一章花花公子的烦恼1.1
富を集めた華々(はなばな)しさを誇示(こじ)することもなく、歴史があるといえば聞こえはいいが、ロタには古めかしさしか感じられない。
集财富于一身的伦敦并无华丽灿烂之处,唯有历史悠久这点听来十分响亮,但是看在萝塔眼中,它不过是一个年代久远的老旧都市。
ロンドンへ着いて一週間、晩秋(ばんしゅう)ともなれば思いがけないほど寒くて、早々に古着屋で手に入れたつぎあてだらけの外套(がいとう)をはおっている彼女は、物乞(ものご)いにでも見えるだろうか。
萝塔才刚抵达伦敦一个星期,她惊觉晚秋时节的寒冷超乎想像,于是赶紧在二手服饰店添购了一件满是补钉的旧外套,穿着这件外套的萝塔,看起来大概就像路边的乞丐吧。
頭の上でひとつに束(たば)ねただけの髪もほつれかかっているが、ふだんから身なりを気にしたことなどない。
她将头发随意绑成一束马尾,发型凌乱得好像快要散开,但是平时不注重外表的萝塔却不以为意。
通りの四つ角にたたずんで、紙巻き煙草(たばこ)をくわえてじっと待っていたロタは、斜め向かいの建物前に止まった馬車に注意を向けた。
她嘴里叼着纸烟,伫立于大街转角处静静等待,此时有辆马车停至斜对面的建筑物前,她将全副精神集中在那辆马车上。
ロタが見張っていた馬車だ。御者からそれとなく行き先を聞きだし、先回りしてきたのだ。
这是萝塔正在监视的马车。她事前装作若无其事地向马车夫探听马车的目的地,再抄近路过来等候。
その馬車から降りてきたのは、優雅な身なりの青年だった。
只见一位穿着打扮十分高雅的青年走下马车。
白い高襟(たかえり)に白いタイ、黒いテイルコートで颯爽(さっそう)と降り立つ。トップハットから手にしたステッキまで、見るからに高級品で身を包んでいる。
青年英姿焕发地站在马车旁,身穿白色高领上衣、打着纯白领带,再搭配一身黑色燕尾服,不论是头上戴的大礼帽,或是手中握的手杖,全身上下穿戴的都是高级品。
目の前に漂う煙草の煙を払い、ロタは青年の顔を確かめようと目をこらした。
萝塔为了看清楚他的长相,用手挥去眼前弥漫的烟草烟雾,眯起双眼仔细凝视。
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