《伯爵与妖精》卷六被掉包的公主第一章花花公子的烦恼1.1
「……信じられない、あの女ったらし!」
「……真是不敢相信,那个花花公子!」
しかし、声をあげたのはロタではなかった。
然而说出这句话的人并不是萝塔。
そろりと首を動かすと、本屋から出てきたばかりらしい少女が、ショーウィンドウの前に立ちつくしていた。
萝塔慢慢地转过头去,发现商店的展示橱窗前伫立着一名似乎刚从书店走出来的少女。
歳の頃は十七、八。くすんだ赤茶の髪はおろしたままだが、それでも見苦しくないくらいつややかでクセがない。きちんとした身なりの、しかし貴族ではなさそうなふつうの娘。
少女的年纪约莫十七、八岁,一头暗淡的红褐色头发虽然披散在肩上,但是却不显凌乱,发丝既柔顺又有光泽。尽管这名少女看起来不像贵族,不过打扮却十分合宜。
通りがかりに、たまたま恋人の浮気現場を見てしまったかのような反応だった。
她就像偶然撞见恋人的花心现场般愣在那里。
あの男、こんなまともそうな娘にまで手を出してやがるのか。
那个家伙居然连这种清纯的女孩也不放过呀。
まあでも、ちょっとあいつ好みの、気が強くてかわいいタイプだ。
话说回来,少女的个性似乎有点倔强、脸蛋也十分可爱,确实是那家伙喜欢的类型。
ロタがじっと見ているのに気づいたらしく、こちらを振り向いた少女と目が合う。
少女似乎察觉萝塔正在注视自己而转过头去,结果正好与萝塔四目相接。
自分が大きな声をあげたことを思い出したのか、驚いたように金緑の瞳を見開き、恥ずかしそうに彼女はその場を立ち去った。
她大概是惊觉自己刚才大声叫骂有点失态,不禁圆睁着一双金绿色眼睛,难为情似地转身离去。
灰色の猫が、彼女を追うように駆(か)けていった。
有一只灰猫紧追在她的身后。
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