《伯爵与妖精》卷七第三章不详的预兆3.8
「わからねえよ。あんたの方を追ってきたから」
“我不知道,我是追着你来的。”
「彼女を助けないと」
“如果不救她的话...”
「あっちは妖精だ。ほっといたって死にやしない」
“她是妖精,就算放着不管也死不了啦。”
けれどポールは、バンシーの不安げにうるんだ瞳を思い出していた。
但是波尔想起了班希泫然欲泣的模样,因此不忍心丢下她。
「でも、きっと心細い思いをしてると……」
“可是……她一个人一定很害怕。”
そのとき彼の耳に、かすかなすすり泣きの声が聞こえてきた。
波尔此时听到某处传来微弱的哭泣声。
バンシーだ、とポールはきびすを返す。
是班希的哭声!他赶紧转身朝声音来源走去。
「おい、妖精画家、どこへ行くんだよ」
“喂,妖精画家,你要去哪里?”
声の漏(も)れる部屋にたどり着くと、ポールはそっとドアを押し開けた。鍵はかかっていなかった。
波尔找到传出哭声的房间,他轻轻地开门进去,这间房间的门并没有上锁。
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