双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(219)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
オカンが言うように、丁寧に話を聞くのだが、他に医療的なことをするでもない。薬を出しておくので一週間それを飲んで様子を見て、また来てくれというだけだった。
「いつも母はお世話になっております……」
という話からボクとオカンの関係がつながったようで、医師は思い出しながら言った。
「前に、お母さんがガンの手術をされた病院へ持って行ってもらう写真なんかは、この間、お母さんにお渡ししたんだけど……」
「で、どうなんでしょうか?」
「まぁ、そっちでちゃんと説明もあると思うけども……」
そう言いながら机の上にあったメモ用紙に胃袋の絵を描き、下半分のあたりを丸で囲んでその中を斜線で塗り潰した。
「もう、だいぶ大きくなってるねぇ」
その言葉、まるで我関せずといった口調で言った。びっくりするよねぇという程度の軽い表情で言った。
検査ではっきり判明してからはすぐに紹介状を出したのかもしれないが、それまであんたはなにをしてたんだと腸が煮えた。進行を止めることも切り取ることも専門外なのだとしても、もっと早くその状態を把握することはできなかったのか?あんたは年寄りの茶飲み友達か?
その憤りをこの医師にぶつけることが筋違いなのかどうかわからないが、なにより、その淡々とした明るい表情と自分は無関係であるかのような、その態度に怒りが起きた。オカンはあんたのことを信頼してたんだぞ!?もっと早く発見する術はなかったのか?いつからあったんだ?
そして、いつ大きくなったんだ?
そして、あんたはいつ知ったんだ?
オカンがいつものように炊事場の小さな蛍光灯に照られながら野菜の皮を剥(む)いている。里芋。ごぼう。人参。大根。御飯の炊ける匂い。割烹着を着て、首にスカーフを巻いている。残りもののおかず、冷や御飯にはラップが張ってある。オカンはいつもボクのいない昼間にそれを食べていた。
箸立てにはふたり暮らしとは思えないほどの箸がきらきらに立っている。
ボクの箸はオカンが巣鴨で買ってきた南天の箸。お店で「雅也(まさや)」と名前を彫ってもらっている。
魚の焼ける匂い。今日のぬか漬けはなんだろうか?
「今日は寒いねぇ。そやけん豚汁作ったよ。手洗うてから、早よたべんじゃい」
「……。オカンも一緒に食べり……」
「パンの水のうなっとるね。ホセ君に買って来てもらわんといけん」
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