双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(224)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
前世紀末に人々が信じ恐れた予言は当たることもなく、ただ単純に、次々と日めくりがめくれるだけで、はるか未来であったはずの二十一世紀はやって来た。
その昔、人々の想像した二十一世紀の姿。それは大幅にはずれることもなく、今、我々の身近なものになるつつある。
コンピューター。テレビ電話。宇宙旅行。ロボット。
映画で観たそれぞれは、現実になった。しかし、ひとつだけ、昔の人が想像のできなかったこと。気付かなかったこと。
それは、すべてのものは進化の過程で小さくなってゆくということだった。
兵器並みの能力を持つコンピューターを描く時、フィルムの中、漫画の中ではいつもそれは家具のように大きくかたどられていたものだ。しかし、今はその程度のコンピューターでも、子供机の上に、コンパクトに並べられている。
それは実寸(じっすん)の問題ではなく、人々の心の中では偉大なるものはすべて大きく映っていたからなのだろう。
母親に手を引かれている子供が、その母親の身長など気にしたことがないように。
「たわむれに母を背負いてそのあまり軽さに泣きて三歩あゆまず」
石川啄木が目を潤(うる)ませて立ち止まったように、誰しもがかつて大きかったはずの母親の存在を、小さく感じてしまう瞬間がくる。
大きく、柔らかくて、暖かだったものが、ちっちゃく、かさついて、ひんやり映る時が来る。
それは、母親が老いたからでも、子供が成長したからでもない。きっとそれは、子供のために愛情を吐き出し続けて、風船のようにしぼんでしまった女の人の姿なのだ。
五月にある人は言った。
どれだけ親孝行をしてあげたとしても、いずれ、きっと後悔するでしょう。あぁ、あれも、これも、してあげればよかったこと。
見慣れないスピードでひとつひとつが働き始めた。電話帳のページをかたまりでバサリとめくるように、重苦しく働きながらも確実にある一点へと向かっているようだった。
オカンは、いつも入院する時にそうしたように小さなバッグに洗面道具と着替え、何冊かの本を入れて仕度(したく)を整えている。
しばらく混ぜることのできないぬか漬けの壷(つぼ)には、たくさんの塩をまいて保存(ほぞん)が利くようにしていた。
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