双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(229)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
しかし、そう信じている気持ちは確かにあっても、どこかが今までと違う。その状況でボクとオカンが吸っている酸素の重さ、吹かれている風の湿度、秒針がたてるひとつひとつの音。それぞれがやけに気になって仕方がない。おかしな気がしてならない。
もしかしたらと感じている不安がその違和感を媒介(ばいかい)に大きくなる。
この冬の冷たさは交互にやって来た、生暖かいのと、刺すように冷たいのと。
笹塚駅構内にcdのワゴン販売をしているスペースを見つけて何気なく眺める。クラシックやビートルズの海賊版が並ぶワゴンの隅に演歌のコーナーがあって、そこで中条きよしのベスト版を買った。
洋菓子店やサンリオショップの店頭はバレンタインデーのディスプレイ。赤やピンクが詰め込まれてチカチカ目映い。
子供の頃、学校から手ブラで帰って来るボクに、オカンは不二家のパラソルチョッコとかハートチョッコなんかを買っておいてくれた。
三十過ぎて東京で同居するようになってからもなにかしら小さなチョコレートを渡してくれたけれど、もはや渡すオカンも、貰うボクも照れ臭くて互いにぶっきらぼうに振る舞ったものだった。
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