每日阅读(4.8):伊东静雄
通りの敷石の上に茶色いセミの羽が1枚落ちている。その先に、もう1枚。体はどこへ行ったのか。夏の終わりの始まりを感じさせる光景は、幼かった時へ、懐かしい場所へと人を誘う。
马路中铺设的石子上,散落了一枚茶色的蝉翼。之前也有过一枚。蝉的身子究竟去哪了呢。开始走向尾声的夏日风景,总让人想起自己年少轻狂的时期,及那些值得怀念的地方。
「八月の石にすがりて/さち多き蝶ぞ、いま、息たゆる。/わが運命(さだめ)を知りしのち、/たれかよくこの烈しき/夏の陽光のなかに生きむ」。「日本浪曼派」同人だった伊東静雄の詩集「夏花」の一節だ。
“憩于八月石上/曾幸为化蝶的她,如今,奄奄一息/业已知道,所谓的命运/残喘于炎炎烈日下/却绚烂于夏日的阳光中”“日本浪漫派”同人伊东静雄所著诗集《夏花》中的一节。
故郷は長崎県の諫早だった。詩集「わがひとに与ふる哀歌」の「有明海の思ひ出」で、うたう。「夢みつつ誘(いざな)はれつつ/如何(いか)にしばしば少年等は/各自の小さい滑板(すべりいた)にのり/彼(か)の島を目指して滑り行つただらう/あゝ わが祖父の物語!」
伊东静雄家乡位于长崎县的谏早。曾作诗《献给爱人的哀歌》的《有明海的回忆》。“梦想与诱惑/指引着无数少年/乘上各自的小滑板/滑行向远方的小岛/啊,祖父的故事!”
多くの人が故郷へ行き、故郷を思い、あるいは自分にはあるのか、などと思い巡らす時期である。この人の場合はどうなのかと、東京・上野の東京 国立博物館で展示中の石の前で考えた。
回往故乡,思念故乡,亦或是自己是否仍归属于故乡,很多人都有过这样左思右想的时期。站在东京上野的国立博物馆展览中的石碑前,不禁想到,这个人又是怎样的情况呢?
思い巡らす:いろいろと考えてみる。あれやこれやと思案する。思い回す。「卒業後のことを―・す」
「遣唐使と唐の美術」展(9月11日まで)に出品されている井真成の墓誌で、中国の古都・西安で昨年発見された。縦横約40センチ、厚さ約10センチの黒っぽい石板に伝記が刻まれている。
《遣唐使与唐朝美术》展(9月11日止)展出的井真成的墓志,是去年在中国古都西安发掘的。长宽约40厘米,厚度约10厘米的黑色石板上刻撰着他的传记。
「公は姓は井(せい)、通称は真成(しんせい)。国は日本といい、才は生まれながらに優れていた。それで命を受けて遠国へ派遣され……よく勉学し、まだそれを成し遂げないのに、思いもかけず突然に死ぬとは」(東野治之・奈良大教授訳)。36歳だったという。「身体はもう異国に埋められたが、魂は故郷に帰ることを願っている」。その魂は千年以上の流離を経て里帰りを果たし、安らいでいるかのようだった。
“姓井,俗称真成,祖国在日本,与生俱有惊人的优异才华。因此受任被派往遥远的中国……勤学向上,只是还未将毕生心血完成就突然撒手人寰,实在是可惜之极。”(东野治之·奈良大教授译)井真成去世时年仅36岁。“身体不得不掩埋在异国他乡,只愿灵魂能回归故里”。他的灵魂经过千余年的飘流,最后终于能回到家乡,也像是能够安息了罢。
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