每日阅读(11.10):外国語
「2カ国語を滑らかに話せる人をバイリンガル、多くの言葉が出来る人をマルチリンガルと言う。では、1カ国語しかできない人は」
“能够流利地说上两国语言的人被称为bilingual,能够说多种语言的人被称为Multilingual。那么只会一国语言的人呢?”
最近、取材で会った米国人に問いかけられた謎かけだ。正解はアメリカン(米国人)である。英語がどこでも通じると思い、外国語を学ぼうとしない米国人の驕(おご)りをちくりと刺す冗談だ。一方、日本人は、外国語学習には熱心な方だ。本屋をのぞくと、新学期を前にNHKの英語テキストが山積みされている。
这是笔者最近在采访时碰到的美国人问到的谜语。答案是“American”(美国人)。这一玩笑尖锐地讽刺了美国人的骄傲,认为在哪都能使用英语,而不去学习外语。另一方面,日本人则十分热衷于学习外语。略看一眼书店,新学期开始前,NHK的英语教材堆积如山。
テレビとラジオで計13種類もある。学生時代に世話になったが、ずいぶんと増えたものだ。付属教材のCDもあるし、タイマー録音もできる。眠い目をこすりながら、早朝のラジオに耳を傾ける必要もない。
通过电视和收音机的讲座也有13种。笔者在学生时代一直跟着在学习,现在又增加了很多节目。此外有教材附属的CD,还能限时录音。没必要再每天早上揉着朦胧的睡眼听收音机了。
戦後まもなく英語講座を担当した故小川芳男・元東京外語大学長は、生放送だったため、毎朝4時に起きて、始発電車で放送局に向かった。教える方も教えられる方も、一発勝負だった。
战后不久,原东京外国语大学已故的校长小川芳男担任了英语讲座的工作,为了现场直播,他每天早上4点起床,乘始发电车去往广播局。教人者与学习者都是一击决胜负。
語学の天才と言えば、19世紀にトロイの遺跡を発掘したドイツ人のシュリーマンが有名だ。生涯に十数カ国語をマスターし、欧州の現代語ならば6週間以上はかからなかった。こつは、寸暇を惜しんで愚直に文章を暗唱することだった。英国国教会の説教を口まねして、英語の発音を習得した。教材があふれて迷う時代は、逆に不幸なのだろう。
说起语言的天才,19世纪发掘了特洛伊遗迹的德国人谢里曼名声相当显赫。他一生掌握了十几个国家的语言,学习欧洲现代语言的话不用花上6星期时间。其学习的诀窍在于珍惜每一点空闲时间,直接背诵文章。他模仿英国国家教会的说教,掌握了英语的发音。在教材满天飞,让人无从选择的时代,反而是种不幸吧。
外国語は難しい。しかし、それは、自分たちと違うものの見方や感じ方を知る苦労でもある。グローバリゼーションが文明間の対立を招く今のような世界をみると、その労を惜しんではいけないと思う。
外语是很难。同时这也是一份去了解与自己迥异的对事物的看法和感知方法的辛劳。然而放眼如今世界,全球一体化招致了各文明之间的对立,笔者想,我们也不该吝啬这一点辛劳。
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