《伯爵与妖精》卷七告诉我眼泪的秘密第一章分开后才明白1.7
「なんだ、つまらない」
“什么嘛,真没意思。”
伯爵はそう言ったが、ポールはほっとして力が抜け、椅子(いす)に座り込んだ。
爱德格似乎有点失望,波尔则是松了一口气,整个人瘫在椅子上。
「それでお嬢さん、きみは自分の家も名もおぼえていないってこと?」
“小姐,你不记得自己的住处和名字了吗?”
「はい。……ただ、わたしは高貴なかたにお仕(つか)えしていて、主人の名だけはおぼえております」
“是的……不过我似乎服侍过一位身份高贵的人士,只记得主人的名字。”
「貴族の家に奉公(ほうこう)でもしていたのかな。何て名だい?」
“你在贵族宅邸做事啊,那么你的主人叫什么名字呢?”
「グラディスさまです。それはお美しく勇敢(ゆうかん)なかたで……」
“我的主人名叫葛拉蒂丝,她是一位既美丽又勇敢的人……”
そう言いながら少女は急に悲しくなったのか、ぽろぽろと涙をこぼしはじめた。
少女说着说着突然难过了起来,眼泪漱漱地流下。
「すみません、どういうわけか主人のことを思うと泣けてくるのです」
“对不起,不知为何,我一想起主人就觉得很伤心。”
「そのかたに何かあったの?」
“你的主人发生了什么事吗?”
身の潔白(けっぱく)が判明して、ポールは純粋に少女を思いやる気持ちになっていた。
波尔了解两人之间是清白的之后,心中升起一股单纯想关心少女的心情。
「わかりません……」
“我不知道……”
涙は止まらず、彼女は顔を覆(おお)う。
少女双手掩面、泪流不止。
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