《伯爵与妖精》卷七第四章孤枕难眠的夜晚4.7
「ニコ、本当に夕食いらないの?」
“尼可,你真的不吃晚餐吗?”
声をかけても、うんともすんとも言わないニコは、リディアのベッドの下にもぐり込んだきり出てこない。
无论莉迪雅怎么叫,尼可就是不吭声,他钻到莉迪雅的床下后就不肯出来了。
「父さまのおみやげ、フィンランド産の鮭(さけ)の薫製(くんせい)とウィスキーよ。今行かないと、なくなっちゃうかもよ」
“父亲大人有带礼物回来耶,是芬兰的熏鲑鱼还有威士忌,你再不去吃就会被吃光喔。”
久しぶりに父との夕食を終え、二階の自室へあがってきたリディアは、お酒にもつられないニコが、深く傷ついているのを感じるのみだった。
莉迪雅好久没和父亲一同用餐,她用餐完毕回到二楼的卧室后,只觉得尼可心中受的伤真的不小,竟然连酒都引不起他的兴趣。
ベッドに腰をおろすと、ほんの少しはみ出していたニコのふさふさしたしっぽが、ふいと引っ込んだ。
尼可毛茸茸的尾巴原本从床底露出一小截,不过莉迪雅一在床沿坐下,他立刻将尾巴收了回去。
「ねえ、ニコ。ヒゲがなくたって、あなたは立派な紳士(しんし)よ。ポールとバンシーがどこに連れていかれるのか、確かめようとしたんでしょう?」
“尼可,就算没有了胡须,你也是很了不起的绅士喔。波尔和班希被人带走时,你还跟着他们,确认他们被带到哪里,真的很厉害呢。”
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