《伯爵与妖精》卷八第一章银色月夜的童话故事2
「ええ、……そうね。とにかくっ、あたしのことはほめなくていいってこと」
“嗯……我知道,总之你不必称赞我啦。”
これ以上、彼を困らせてはいけない。リディアは立ち止まる。
莉迪雅心想,自己不能再造成伊恩的困扰了,接著停下脚步。
「向こうの赤い屋根が、パレット氏の屋敷よ」
“对面那栋红色屋顶的房子就是巴雷特的宅邸。”
頷(うなず)くと、イアンは上着の内ポケットに手を入れ、紙切れを取り出した。
伊恩点点头,然后将手伸进上衣内侧袋中拿出一张纸。
「演奏会のチケットだ。ぜひ聴きに来て」
“这是演奏会的门票,请务必来听听看。”
正直、リディアは戸惑(とまど)う。屈折(くっせつ)した少女だと、じゅうぶんわかっただろうに、それでも誘うのだろうか。
莉迪雅其实感到非常犹豫。伊恩应该已经知道她是个难相处的人,却依然愿意请她去听演奏会?
「そんなに、お客さんが集まりそうにないの?」
“演奏会的听众这么少呀?”
すると、おかしそうに彼は吹きだした。
伊恩一听不禁笑了出来。
「そうだね。ひとりでも来てくれれば、演奏会は開けるからね。たのむから来てよ。君のこと、ほめないように気をつけるから」
“是啊,不过只要有一位听众,我就开得了演奏会,所以你一定要来喔,我会小心尽量不要称赞你的。”
手を振って立ち去る彼を見送り、変な人、とつぶやいていた。
“真是个怪人。”莉迪雅一边目送着对她挥手道别的伊恩,一边喃喃自语。
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