《伯爵与妖精》卷八第四章月夜下的私奔7
「大丈夫です。今ここには妖精(シー)はいませんわ。でも、基本的にはあなたの近くにいるはずです。現れるのは夕刻か夜、暗い雨の日も気をつけてください」
“别担心,那个妖精现在不在这里,不过她通常都会跟在你附近,出现的时间也都在黄昏或晚上,还有阴暗的下雨天也请你务必小心。”
「ありがとう。あなたは本当にやさしい人だ。何とお礼を言っていいか」
“谢谢你,你真的是太温柔善良了,真不知道该如何答谢你。”
頼りなげな微笑(ほほえ)みを向けられると、どうしても手を差しのべたくなるような人だ。男の人だけれど、かわいいと思ってしまう。
看到他无助的笑容会令人忍不住想帮他。虽然洛伊是男性,莉迪雅却觉得他很可爱。
リディアは彼に、はっきりと好感をいだいていた。
莉迪雅对他产生相当的好感。
「あの、お世話になりついでに、もうひとつお願いしてもかまいませんか?」
“不好意思,受到你这么多帮助,不知道可否再麻烦你一件事呢?”
「ええ、何でしょうか?」
“可以啊,是什么事?”
「名前を貸してほしいんです。彼女に手紙を出して呼び出したいけど、ぼくの名前では手元にまで届かないだろうから」
“我想写信请她出来跟我见面,但是如果信封上由我署名,信一定会被拦住而到不了她手中,所以我希望借用你的名字。”
もちろんリディアには、簡単なことだった。
这对莉迪雅而言是举手之劳。
二つ返事で引き受けたリディアに励まされ、ロイドは決意も新たに、いくぶん元気を取り戻した様子で帰っていった。
于是她二话不说就答应帮忙。在她的鼓励下,洛伊也做出了新的决定,返家时的模样也有精神多了。
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