《伯爵与妖精》卷八第四章月夜下的私奔9
「ああもう、やっかいだな」
“烦死了,真是棘手。”
ニコはテラスの方へ回り込むと、開いていた窓からそっと中へと入り込んだ。
尼可绕到露台去,并且悄悄从敞开的窗户溜进屋内。
さっきの広間へ向かおうとしたとき、別の部屋から話し声が聞こえた。
正当他要前往刚才那间大厅时,突然听到其他房间传出来的说话声。
「旦那(だんな)さま、ロイド氏はそれで、二度とお嬢さまの前に現れないと約束をしたのですか?」
“老爷,洛伊是不是在那之后就答应再也不会出现在小姐面前了呢?”
「さあ、黙っていたが、話は理解しただろう」
“这个嘛,他是没说话,不过我想他应该懂我的意思了。”
旦那さまと呼ばれた男は、この家の主人、ブロウザー氏だろう。女は、使用人というよりは娘の家庭教師くらいの地位に見えた。
这名被称作老爷的男子就是这户人家的主人——布劳德,而女子的身份也不像侍女,应该是布劳德女儿的女家教吧。
「ひそかにノーマを呼び出したはずの場所に、私が現れて驚いていたがね」
“当我出现在那个他私下和诺玛相约的地方,他还吓了一大跳。”
あれ?とニコは首をひねる。ノーマ嬢を呼び出す手紙を、もしかしてこの親父(おやじ)が勝手に開封したのだろうか。
这是怎么回事?尼可满腹疑惑地歪着头。洛伊写的信该不会被诺玛的父亲擅自拆开来看了吧。
「ノーマが私に手紙を見せたと言ってやった。彼女にはこの上ない縁談があるし、お相手のアシェンバート伯爵に夢中で、ロイドのことなどもう忘れたがっているとね」
“我骗他说诺玛把信拿给我看,然后还告诉他,对诺玛而言,与伯爵的婚事是求之不得的良缘,况且诺玛也对艾歇尔巴顿伯爵十分着迷,所以她已经打算忘了你。”
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