《伯爵与妖精》卷八第四章月夜下的私奔10
ペット、と言われてニコはむかつくが、あわてて彼を解放したメイドが、恐縮(きょうしゅく)しつつ逃げるように立ち去るのを見れば少しだけ胸がすいた。
尼可听到爱德格把自己说成宠物简直快气炸了,但是看到侍女慌张地放下自己、露出惊恐的表情,心里总算爽快多了。
「ニコ、リディアに何かあったのか?」
“尼可,你说莉迪雅怎么了?”
しかしまた、エドガーに持ちあげられる。
没想到他这下又被爱德格抱了起来。
「おい、おれを抱きあげるな」
“喂!不准这样抱着我。”
「リディアは?」
“莉迪雅怎么了?”
この独善的な伯爵は、こういうときニコのために折れたりしない。しかたなくニコは、猫みたいに持ちあげられたままの屈辱的(くつじょくてき)な状態で話す。
这个自大的伯爵才不会在这种时候听尼可的话,于是尼可只好像猫一样被他抱在手里,在屈辱的状态下和爱德格说话。
「ロイドが、今夜ここの娘と駆(か)け落ちを約束したって言ってリディアに手助けを頼んだんだ。あの男、妖精に取(と)り憑(つ)かれてて、誰かと結婚して妖精を追い払わないと死んじまうからってリディアは親身になって。今ごろふたりで、ノーマ嬢(じょう)との待ち合わせ場所だっていうロンドン郊外(こうがい)へ向かってるはずなんだ」
“洛伊说他今晚与这户人家的小姐约好要私奔,还要莉迪雅协助他。那个男人被妖精缠上了,假如不快找个人结婚赶走妖精就会死掉,所以莉迪雅才会特别关心他,他们现在正前往郊外一个洛伊和诺玛约定好要见面的地点。”
「今から駆け落ち?彼女はここにいて出かける様子はないし、晩餐会(ばんさんかい)はこれからだよ」
“现在要私奔?可是她人还在这里,不但没有要动身的样子,而且晚宴再过不久就要开始了。”
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