双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(267)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
そしてボクはそのまま、次の日の朝までオカンの蒲団でぐっすりと眠った、今まで、死んでる人に触ったことがなかったけれど、別になんにも怖いことなんてないんだな……そんなことを考えながら抱きついて寝た。
葬儀は内々に済ませたいとbjに伝えていたのだが、それを聞いた近所の福田社長からなにを言ってるんだ、こういうことは関係各位の皆々様にしかるべき連絡することが筋なのであり、そもそも冠婚葬祭というものはだな……と一喝されてしまい、ではまぁそのように……という風向きになった。
なにしろ経験のないことずくめで、諸先輩方、葬儀社の方の話に頷くしかない。
とはいえ、ボクなりにもなにかオカンらしいことをしてあげたかった。
会葬案内状はボクが手書きしたものに挿絵も入れて自分たちでコピーすることにした。東京タワーと百合の絵を描いた。大きな紙に複写して、えのもとやホセたちが一枚ずつカッターで切り出していった。
料理も仕出しのものだけではなく、手作りのもてなしをしたかった。
デザイナーの藤川の妻である栄哩は料理上手で、笹塚に遊びに来た時もオカンと一緒に料理を作り「栄哩さんは料理上手やねぇ。野菜も端っこまで捨てんと、ちゃんと使いよるけん」とオカンのお墨付きであったので、ボクは栄哩に通夜の料理を作ってくれないかとお願いをした。
藤川はオカンの写真を使ってポスターをデザインしてくれた。その一枚だけのポスター印刷は、代官山の印刷屋の社長が無料でやってくれるという。
みんなの協力で通夜の準備が始まった。朝から祭壇の組み立てが始まり中央に用意された遺影が祭られると、その周りを注文通りにたくさんの白百合が花園(はなぞの)のように飾られた。
それまでの二日間は、オカンはずっと和室の蒲団に寝ていたのだけど、通夜の日になると、オカンの身体は棺桶に入れられた。
蒲団で横になっている間は、なにか突然にでも目を醒ましそうな気がしていたけど、狭い棺桶に入れられたオカンを見た途端、急に淋しさがこみ上げてきた。
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