双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(269)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
この二人の因縁は数年前のクリスマスに遡る。ホワイトクリスマスだったその日の夜。ボクとホセは月岡と上司の小林さんに誘われて二子玉川にあるピアノラウンジでいいのか悪いのか難しい聖夜を送っていた。
そして、なにかの拍子(ひょうし)でホセと月岡が飲み比べをするというバトルが始まった。ホセはスキンヘッドで眉毛もないが、実は脆弱で酒も人並み以上に弱い。対する月岡は早稲(わせ)田の柔道部出身で体格も良く、両耳は本気の格闘家の証であるカリフラワー状態。無論、酒の強さも有段者である。
細身のグラブに注がれたジンのストレートを一気飲みした月岡が空のグラスをホセの前に突き出す。
「ホッセェー!!」
そこにまた注がれるジン。一気に流し込むと同じ動作でまた相手にやり返す。
「ツッキー!!」
二十分もしないうちにタンカレーのボトルは空になった。新しいボトルが即座に入られるもホセの働きはすでに泥人形。
「ホッセェー!!」
「……」
「ホッセーナッ!!カモン!!ホッセ!!」
「……。もう、ダメです……」
その台詞を最後にホセはその場でゲロ。その罰として月岡に丸裸(まるはだか)にされたホセは粉雪舞う店外に放(ほう)り出されたのである。
そして、去年の四月十五日。今となってはオカンの命日となったその日は月岡の誕生日でもあった。
笹塚のキッチン。オカンとボクとホセ、bj夫婦が集まって月岡の誕生会をしていた。そして、レフェリー·オカンのもと、二人の遺恨試合のゴングが鳴ったのである。
「少しは強くなったのか?ホッセー!!」
数年前よりも更に排気量の増(ま)した月岡がホセを挑発する。
「月岡さんは、ほんにいい飲みっぷりやねぇ。ホセくんは勝てんやろう。無理しなさんな」
「大丈夫ですよ、お母さん。だいぶ鍛えてますから。セッキー!!」
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