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双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(270)

时间:2012-09-27 11:24:04  来源:可可日语  作者:ookami

    东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

そうオカンに宣言したのも束の間。ほどなくしてホセは便器に顔面を突っ込んだまま意識不明になり、一晩中オカンの介抱を受けることになった。
あれからちょうど一年。喪服(もふく)を着た二人が今まで以上の急ピッチで飲み合っている。
「ホッセー!!」
「ホッセー!!」
ウイスキー、ジン、ビール、日本酒。次々と空になるビンが床に転がってゆく。
「ホセ、なんか気合い入ってんじゃん」
「はい。今日はお母さんのために負けられないんです」
「なに言ってんだ。早く飲め!ホッセー!」
月岡のろれつが怪しくなってきた。

二階のリングではオトンがえのもとたちと話をしている。
「この辺りは中目黒煮なるんかね?」
「そうですね。いいところですよ」
「あたしもね、四十年前くらいやろうか……。この辺りの下宿に住んどった。祐天寺の近くやったと思うけど、その頃はこのへんは下町でから、こんな町並みやなかったけどねぇ」
「今は、下町ってかんじしないですけどね」
しかし、言われてみればこの辺りはまだ、たくさんの銭湯が残っていて、家の近所だけでも三軒の銭湯がある。
「高架下の安い飲み屋でバクダンちゅう、工業用アルコールが入っとるような酒を五円くらいで飲ませよった。そこのバアさんとかとよろしくよってから、病気やら伝染(でんせん)されよったもんよ……」
オトンが四十年前に暮らしていた土地に、どういう因果かボクも呼び寄せられていたらしい。四十年前にオトンが眺めていた中目黒、そして東京の風景は今のボクたちとどれくらい違うのだろうか。

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