双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(246)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
その姿を見送って仕事に出掛け、合間を見て、また不動産物件を内見しに行った。代官山の事務所と同じ電話番号が使える同じ目黒区の中目黒は都合がいいと思っていた。
三階建ての一軒家。一階は二台分の駐車場と倉庫。二階には広めのリビングとキッチン。炊事場は笹塚の三倍以上広いし、オーブンも備えて付けてある。三階は五部屋あって一番陽当たりのいい角度に和室があるというのだが、なにぶん内見した日は全面的な内装工事の途中で細かな部分はわからなかったけど、陽当たりのいい和室があるということ、炊事場が広いということ、二階を仕事場にして三階にオカンを寝かせていても、どちらの階にもトイレがあって階段を降りなくておおことなど、考えていた条件をおおむねクリアしていた。家賃は高いが無理のしどころだ。
そして、この家を借りるもうひとつの理由になったことは、歩いてすぐの場所に蛇崩訪問介護ステーションという看板を見つけたからだった。なにか、その存在がとても心強く感じられたのである。
この家なら、オカンを介護しながらでもうまくやっていけそうだと思った。
夕方、ブーブおばちゃんから携帯電話に連絡が入った。
「今ね、みんなでね、ホテルの部屋に食事を運んでもらってからね、食べよるんよ」
「オカンはどうしよる?」
「それがすごいんよ。オカンね、刺身を食べたんよ」
「すごいね。よう食べれたね、そんなの」
「ちょっと待ってん。オカンに代わるき」
「もしもし」
「刺身食うたんちね!?」
「おいしいもんやったら食べられるごとあるばいね」
電話口の向こうでおばちゃんたちの笑い声が聞こえた。
「そうよかったねぇ。今日はそこに泊まるんやろ?」
「ベッドを入れてもろうて、みんな同じ部屋で寝るんよ」
「そら、楽しかろ。よかったね」
病は気からというものだろうか?あれだけ柔らかくしたものでもほとんど喉を通らないと言っていたオカンが生きものを食べられるようになるなんて。これからもこういう精神的なものが大切なのかもしれない。
とにかく、おばちゃんによろしくお願いと頼んで電話を切った。
その日の夜は、春とは思えない冷え込みだったけど、おばちゃんが来てくれて、オカンは外出して刺身が食えるくらい元気だ。久しぶりに気分のいい夜だった。
もう酒もしばらく飲んでいないが、不思議と飲みたいとは思わなかった。おそらくボクはアルコールそのものはそんなに好きではないのかもしれない。とはいえ、酒のない夜は時間が経つのが遅い。今日、内見した物件の内装が完成した予想図をぼんやり想像し、キッチンの広さにオカンが喜んでいる姿を思い浮かべていた時だった。
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