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双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(290)

时间:2012-10-17 11:34:01  来源:可可日语  作者:ookami

    东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

もう、誰からも混ぜてもらうことも、野菜を漬けてもらうこともなくなった茶色の壷が新しい家のなんにもない広いキッチンにポツンと置いてある。
オカンが死んだ後、ボクはタコ社長に言った。
「オカンが大切にしてた、ばあちゃんの代から百年続いとるぬか床。オマエ、引き継ぐか?」
神妙な表情でそれを見つめていたタコ社長は、その要請に間髪入れず答えた。
「あたし、無理」
「だろうな……」
でも、タコ社長には鼻メガネとオモチャの入れ歯、豆絞りの手拭いの三点セットを形見分けした。
「この芸を引き継(つ)げ」
「わかった!!」
オカンのアルバムを整理していると、姉妹で旅行に行った時の写真が数多くある。その中の一枚。
1980の刻印が写真の右下に残されているどこかの温泉旅館での一枚。
浴衣を着たオカンが、この芸を披露して姉妹たちの大爆笑をもぎ取っている写真があった。歴史がある。キャリアがある。
「精進しろ」
「がんばる!!」
今、オカンの仏壇の引き出しには二代目を襲名したタコ社長の装着後近影が納められている。
「永遠の命を探しに天竺へと旅をされた三蔵法師が、結局持ち帰ったものは、永遠の命ではなく、一冊の経典でした。この一冊の経典から仏教は広まり、人々は心を救われるようになったのです。現世にあったお母様のお姿はなくなっても、お母様の霊魂、お母様のお心はなくなったわけではないのですね。あなたがお母様を想い、手を合わせれば、いつでも傍で答えて下さるはずです。仏壇の仏様にお供えした御飯とか果物とか、後でお食べになったらわかると思います。おいしくないんですよ。それは、もう仏様が召し上がった後の抜け殻だからなんですね。目に見えなくとも、お母様はずっとあなたの傍にいらっしゃいますよ」
毎月十五日の月命日には住職がお経をあげに来てくれて、いろんな話をしてくれる。

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