双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(291)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
ボクは毎日、目が醒めるとオカンの仏壇に線香をあげて、生きてる時には言ったことのない言葉を言う。
「おはよう」
すると、いつもオカンの声が聞こえる。
「おはようちいうても、もう昼ばい。早よ。仕事せんと。人を待たしたらいかんばい」
おかしく聞こえるかもしれないけれど、前よりもずっと、オカンと喋る回数が増えた。
四十九日も過ぎてしばらく経った頃、オトンから速達(そくたつ)が届いた。
大判(おおばん)の封書には長い半紙に毛筆でオトン独特の文字が連(つら)ねてあった。
雅也(まさや) ご苦労さんでした。
お母さんは自分の余命を承知の上で
最後の最後まで生きることの望みを捨てなかった
誰にでも出来ない人間のすばらしい姿を
見せてくれたすばらしい母さんに二人で乾杯
お父さんがお母さんのことを云えば
自分自身の愚痴になる
そのことはこれから生涯父さんが
背負っていく柵だと思っている
お前たちの友達にもよろしく伝えてくれ
納骨については電話で話し合い決めたいので
書かないことにする
お前がどうしたいのか考えていることを
話してくれ
父より
オカン……。オトンがこんなこと言いよるよ。
その年の暮れ。
オカンの位牌をタオルで包んで鞄に入れ、ボクは新幹線の最終便に乗った。
小倉に到着したのは年も明ける三十分ほど前で、急いでホテルを探してチェックインする。
もう、ボクもオカンも、この街には帰る家がない。
川沿いに面した部屋から、八坂神社へ向かう初詣での人たちが見える。窓辺に位牌とビールを置いて、懐かしい小倉の街並みを眺めた。
この川沿いにある病院でボクは生まれたらしい。今もまだ、その建物はあるのだろうか。
「オカン、帰って来たよ。ずいぶん変っとるね。玉屋とか井筒屋はあるんやろうか。ルイ·ヴィトンができとったけど、本物なんやろうかね?」
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