您现在的位置:首页 > 双语阅读 > 小说与诗集 > 东京塔 > 正文

双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(240)

时间:2012-09-06 11:33:20  来源:可可日语  作者:ookami

东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

"希望とは、もともとあるものだとは言えないし、ないものだとも言えない。それは地上の道のようなものでもある。地上にはもともと道はない。歩くひとが多くなれば、それが道になるものだ"。
言い古されたそんな言葉も、信じたい気持ちの中で始めて輝きを帯びて感じる。
抗がん剤が投与されてすぐに、オカンの体調は見るからに悪化した。
初めは身体がだるい、気持ちが悪いと訴え、嘔吐を繰り返すようになる。全身に激痛が走るようで、うつ伏せになったままもがき苦しみ、顔を上げたかと思えば吐き続ける。
吐き気と痛みは日ごとに辛さを増やしているようで、時々、気を失いそうな吐き方をすることもあった。
オカンがこの治療法に不向きなのか、どの患者も同じように苦しむのかはわからないが、ボクはその姿を直視することができなかった。
見舞いに来てくれた人たちも、あまりの様子に早早と引き揚げてゆく。一日中、ぐったりとしたオカンは、ほとんど喋ることもなくなった。
これだけの苦痛を受け止めながらも、ガンが治る確率が極めて低いとされる、この抗がん剤治療。実際にやり始めてみて、オカンのこの状態を日の当たりにすると、抗がん剤のように副作用と苦痛を伴う治療を避けて、その日までを安らかに過ごせる方向を考える人がいて当然だと知った。
\
そして、抗がん剤の副作用は嘔吐(おうと)や痛みのほかに、白血球(はっけっきゅう)の減少がある。白血球が減少すれば外部からの細菌に対する抵抗力が著しく低下し、肺炎などのいわゆる合併症(がっぺいしょう)を引き起こしやすい。そうなったら命取りだ。
連続して行うには体力的にも問題がある。第一回目の抗がん剤治療を終えて数日の間隔を設け、また第二回目の何日間が始まる。
「オカン、きついやろうけど頑張って……」
いっそのことやめさせてしまいたいものだが、この方法をやめさせた時は、病気を治すという道を閉(と)ざす時なのだと決めてしまうようで、それができない。
しかし、オカンは「苦しい」「きつい」とは繰り返すものの、「やめる」とは言わなかった。オカンは生きようとしている。治そうとしている。肉体的な苦しみを味わうことなく、隣で応援しているだけのボクが思うより強く、その苦痛の中で、もがき、のたうち回り、生き続けるために吐きまくっているのだ。

上一页 [1] [2] 下一页

相关阅读

无觅相关文章插件,快速提升流量