《伯爵与妖精》卷九第六章双重身影的秘密4
「最初のうちは、屋敷の中でもよく迷ってた」
「当初他在府里还经常迷路呢。」
ようやく速度をゆるめ、ゆっくりと歩きながらエドガーは言った。
爱德格终于放慢了速度,慢慢地一边走一边说。
「じゃ、あなたは?」
「那么,你呢?」
「僕?」
「我?」
「この迷路、入ったら二度と出られないなんてことはないでしょうね?」
「这个迷宫,你不会一旦进来了就出不去吧?」
リディアが不安になったのは、さっきエドガーが切ったと思われる枝が、また足元に落ちているのを見つけたからだ。
让莉迪雅感到不安的是,刚才被爱德格砍断的树枝再次出现在了脚下。
「子どものころ、屋敷の庭園にもこんな迷路があったよ。虫の好かない家庭教師や小うるさい叔母(おば)をまくのに使った」
「孩提时候,家里的庭园中也有这样的迷宫哟,被我用来躲避讨厌虫子的家庭教师和有点唠叨的姑母。」
屋敷へ遊びに来た令嬢(れいじょう)を、監視役の侍女(じじょ)からうまく引き離して、ふたりきりになれるよう画策したなんてことを思いつくはずもないリディアは、純粋に、やんちゃな男の子のほほえましい日常を思い浮かべた。
还有熟练地把来府中游玩的贵族小姐从监视她的侍女身边引开,带到二人世界里去之类。莉迪雅根本想不到他策划过这种事,她的脑海中只是单纯地浮现出调皮的男孩子那令人欣然一笑的日常图景。
「でも、ここの迷路と同じ造りじゃないわけでしょ?」
「但是,构造应该不会与这里的迷宫一样吧?」
「きみとふたりなら、僕はずっとここにいたってかまわないけど」
「只要能和你在一起,让我永远待在这里倒也无所谓。」
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