《伯爵与妖精》卷九第五章无法阻挡的心意1
心はとめられない
第五章无法阻挡的心意
リディアがケルピーに連れてこられたのは、小川のほとりにある小屋だった。
莉迪雅被格鲁比带到了小河边的一间小屋里。
ここへ来たときは夜中だったため、あたりは真っ暗で何も見えなかったのだが、ケルピーが出かけてしまうと、流れる水音ときしむ水車のリズムを聴きながら、リディアは長椅子(ながいす)の上に横たわっているうち眠ってしまったらしかった。
因为来到这里的时候是晚上的缘故,周围漆黑一片,什么也看不见。在格鲁比出门之后,莉迪雅一边听着潺潺的水声和吱嘎作响的水车的韵律,一边侧卧在长凳上面睡着了。
目が覚めれば、薪(まき)ストーブには火がともっていた。どうりで、寒さは感じなかった。ケルピーには火を扱えないはずだから、いったい誰がつけたのだろう。
醒来的时候,炉子里正生着火,怪不得一点都没觉得冷。格鲁比应该是不会用火的,到底是谁生的火呢?
よごれてすすけた窓ガラスをこすり、外の様子を眺めると、うっすらと白くただよう夜明けの靄(もや)があたりに立ちこめていて、小さな橋が架(か)かった小川と木々が、けぶる景色の中かすかな影のように見えていた。
她擦了擦被烟熏得脏兮兮的窗玻璃,朝外面望去。拂晓的雾霭像白色的轻烟般在附近弥漫着,架着小桥的小河和树木,在朦胧的景色中看起来好像时隐时现的幻影。
窓を開けて身を乗り出してみても、橋の向こうは木々と靄にさえぎられて、民家らしきものが見あたらない。
她打开窗户探出了身体,桥的对面被树木和雾霭遮住了,看不到像民房一类的东西。
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