《伯爵与妖精》卷十星星点亮伦敦桥第一章悄悄靠近的影子6
リディアが生まれたときからそばにいる妖精猫は、紅茶が大好きなのだ。なのにお茶の時間に現れないのはどういうことだろう。
从莉迪亚出生时就陪伴在身边,喜欢红茶的那只妖精猫。到了喝茶的时间却没有出现,是怎么回事呢?
「あいつはずっと、ロンドンに居残(いのこ)ってるんだろ」
“那家伙一直待在伦敦。”
そう言ったのは、リディアの向かい側でテーブルについている水棲馬(ケルピー)だった。
说话的是坐在莉迪亚对面的水栖马。
黒髪の、精悍(せいかん)な青年の姿で、ビスケットをつまみあげる。ひどくまずそうに噛(か)み砕くが、ケルピーの口に合うビスケットなんて最悪な代物(しろもの)だろう。まずそうにしてくれて幸いだ。
那位一头黑发的精悍青年拿起了饼干,摆出一幅很难吃的表情把它咬个粉碎。对格鲁比的胃口来说,饼干应该是最糟糕的东西吧。觉得难吃也是情有可原的。
そもそもケルピーは、人や家畜(かちく)をまるかじりにする獰猛(どうもう)な種族なのだが、どういうわけかリディアを気に入っていて、家へはしばしばやって来る。
格鲁比原本是会吃人和家畜的可怕种族,可不知为什么,这只格鲁比看起来却好像很中意莉迪亚,经常到她家里来。
そうしていつでも彼は、しかめっ面(つら)のままビスケットを紅茶で流し込むのだ。
而他也总是皱着眉头把红茶和饼干塞入嘴里。
無理に食べなくてもよさそうなものだが、リディアに興味がある故(ゆえ)に、同じものを食べてみたいのかもしれない。
他本不必勉强自己吃那样的东西,说不定想吃只是因为对莉迪亚感兴趣,所以想尝尝她吃的东西。
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