《伯爵与妖精》卷十星星点亮伦敦桥第一章悄悄靠近的影子8
初対面の状態なら、何度だろうと口説(くど)き落としてみせる。が、最初に彼女をだました前科があったからこそ、プロポーズも信じてもらうのも容易ではなかったのだ。
要是回到了初次见面的状态,反倒比较容易说服她,但有了最初欺骗她的前科,要让她相信求婚的事就更困难了。
ニコは、エドガーの苦悩(くのう)にもかまわず、給仕(きゅうじ)をしている従者(じゅうしゃ)に悠長(ゆうちょう)な声をかける。
尼可毫不理会爱德格的烦恼,向一边的随从从容不迫地打招呼。
「ああ、レイヴン、ミルクをもっと入れてくれよ」
“哎,雷文,再来点牛奶。”
存分にお茶を楽しんでいる。鉄道がきらいだというのは本当なのだろうか?
他尽情地享受着红茶。说自己讨厌铁路是真的还是假的?
姿形(すがたかたち)は灰色の猫にしか見えないが、器用に前足でティーカップをつまみ上げている、常にネクタイをして、紳士(しんし)のつもりの彼だ。レイヴンの方も、ニコを客人として扱うことに疑問を持っていない。
尼可外形看起来只是一只灰色的猫,不过他会用灵巧的前足握着茶杯,经常戴着领结,举止还像个绅士。雷文毫无疑虑地把尼可视为客人。
褐色(かっしょく)の肌の少年が、言われるままにミルクをつぎ足すのを眺(なが)めながら、エドガーはよく見れば奇妙な風景だと思う。
褐色肌肤的少年应声添上了牛奶,爱德格觉得眼前的景象真是奇妙。
奇妙だが、妖精国伯爵(アール·オブ·イブラゼル)となり、妖精博士(フェアリードクター)のリディアと接するようになったエドガーには、不思議でも何でもない。
虽然看起来很奇怪,不过对于成为妖精国伯爵,与妖精博士接触的爱德格来说,这已经不值得惊奇了。
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