《伯爵与妖精》卷十第二章心爱的妖精博士6
ポールの結社での役割は、エドガーとの連絡役で、危険を伴(ともな)うような任務にはあたっていなかった。そもそも彼の、善良な小市民的性格は、スパイ活動向きではない。
波尔在组织中是个与爱德格联络的角色,并没有什么危险的任务。其实他那种善良小市民的性格,并不适合从事间谍活动。
しかしポールは、エドガーの屋敷にしょっちゅう出入りしているし、プリンスの手先には顔を知られている。
但是波尔经常出入爱德格的宅邸,可能被王子的爪牙看到了。
ねらわれる可能性はもちろんあった。
这样一来就有被盯上的可能性。
「イーストエンドの貧救院(ひんきゅういん)へ、病気の子供たちを見舞いに行くといったきり、ポールの行方がわからないそうだ」
「据说波尔去了伦敦东区的孤儿院,看望那里生病的孩子们,然后就失踪了。」
紅茶を運んできたレイヴンに、言うともなくつぶやく。
看着送来红茶的雷温,爱德格自顾自地嘟哝着。
ポールはそこで、子供たちに絵を教えたことが何度かある。病気にかかったと聞いて、元気づけたいと思ったのだろう。
波尔在那里教孩子们画了几次画,他听说孩子们生病了所以想去慰问下吧。
「イーストエンドで蔓延(まんえん)しているという、あの病気の見舞いに行ったのですか?貧救院の子供たちも罹患(りかん)したのでしょうか」
「是听说伦敦东区有瘟疫蔓延才去慰问的吗?孤儿院的儿童好像都受到了影响。」
「そうかもしれないね」
「可能吧。」
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