《伯爵与妖精》卷十第二章心爱的妖精博士6
「画家も病気になったんじゃ?」
「难道画家也染上病了?」
早々と食事をすませ、暖炉の前で紅茶を味わっていたニコが口をはさんだ。
匆匆吃过早餐,在火炉前品着红茶的尼可插嘴说。
「連絡もできないっていうのかい?」
「联络的人还说了什么?」
病名もよくわかっていない。重い風邪(かぜ)のように高熱が続き、やがて肺(はい)をやられて死に至るというが、すぐさま意識不明になるわけではない。
连疾病的名称都不清楚。只知道是像重感冒一样持续地发高烧,最后伤到肺而导致死亡,但是不会马上变得意识模糊。
「エドガーさま、私はやはり、あの病気にはプリンスがかかわっているような気がします」
「爱德格大人,我觉得这瘟疫似乎与王子有关。 」
エドガーたちが先日、ケンブリッジからいったんロンドンへ戻っていたのは、その病気のことで朱い月(スカーレットムーン)に呼び戻されたからだった。
爱德格前几天会从剑桥回伦敦,就是因为瘟疫的事而被绯月叫回去的。
ロンドンの東の地区、イーストエンドは、貧しい労働者や移民たちが多く暮らしているスラム街だ。そこで伝染性の病気が流行(はや)りつつあり、ロンドン市民に警戒感(けいかいかん)が広がっているということだった。
伦敦东区是贫穷的手工业者和移民生活的贫民区。听说在那里正在流行瘟疫,全伦敦的市民都正在恐慌着。
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