《伯爵与妖精》卷十第三章方舟和谜之妖精6
赤い目をぎらぎらとさせた、黒い犬の群(むれ)に取り囲まれていた。
他们被闪着红色眼睛的黑狗群包围了。
「黒妖犬(こくようけん)……?」
“黑妖犬……?”
「ユリシスの手先だ」
“是尤利西斯的手下。”
ユリシスという名は、聞いたことがあった。たしか、エドガーが言っていた。プリンスの側近(そっきん)で妖精を操っている人物だ。
她听说过尤利西斯这个名字。爱德格好像说过,他是王子的亲信,能够操纵妖精的人物。
「ど、どうしてこんなところに?」
“呃…它们怎么会在这个地方?”
「あんたをねらってきたんだよ」
“是针对你来的哦。”
どうして自分がねらわれるのか、記憶(きおく)のないリディアにはまだぴんとこないが、木々のあいだからにじみ出す闇(やみ)のように、妖犬たちはじりじりと輪を縮めていた。
没有记忆的莉迪亚不知道为什么王子会突然盯上自己。黑妖犬们像从森林中渗出的黑暗一样,急速的缩小包围圈。
そんな犬の群の中から、青白い顔をした十歳くらいの少年が進み出た。人の姿をしているが、少年も黒妖犬に違いない。
从狗群中走出一个青白色脸的十岁少年。虽然有着人类的姿态,但这个少年肯定也是黑妖犬。
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